MENU

宇良とは?木瀬部屋の技巧派力士|居反り・伝え反りと序二段106枚目からの復帰・現在の番付

宇良とは?木瀬部屋の技巧派力士|居反り・伝え反りと序二段106枚目からの復帰・現在の番付

大相撲の宇良(うら)は、大阪府寝屋川市出身、木瀬部屋に所属する34歳の幕内力士です。2026年九月場所は東前頭九枚目で10勝5敗と勝ち越し、10月26日に発表された十一月場所(九州場所)の番付は東前頭二枚目。幕内で最も大きい7枚の上昇でした。最高位は小結。右膝の大怪我で西序二段106枚目まで番付を落としながら幕内に戻り、居反り・たすき反り・伝え反りという滅多に出ない反り技を本場所で決めてきた力士です。この記事では、協会公式プロフィールの数字、最新の番付と九月場所の15日間、学生時代からの経歴、序二段からの復帰、金星と三賞、決まり手、ピンクのまわしまでを出典付きで整理します。

この記事の数字について

プロフィール・戦歴は、日本相撲協会公式プロフィールの令和8年(2026年)十一月場所時点の値(九月場所千秋楽までの成績)です。十一月場所の地位は、2026年10月26日に発表された日本相撲協会公式「番付表」の値(東前頭二枚目)です。

この記事でわかること

  • 宇良の読み方・部屋・年齢・身長体重・最高位と、「宇良関(うらぜき)」の呼び方
  • 十一月場所(九州場所)の番付・東前頭二枚目と、九月場所10勝5敗の15日間
  • レスリングから関西学院大学、木瀬部屋へ入門した経歴と体づくり
  • 右膝の大怪我から西序二段106枚目まで落ち、幕内と三役へ戻った道のり
  • 日馬富士・照ノ富士から挙げた金星2個と、技能賞・各段の優勝
  • 居反り・たすき反り・伝え反りの3番と、ふだんの勝ち方、ピンクのまわし
目次

宇良とは|読み方・部屋・最高位と基本プロフィール

宇良は「うら かずき」と読み、木瀬部屋所属、大阪府寝屋川市出身の34歳で、最高位は小結です。

身長は173.0cm、体重は138.0kg。日本相撲協会の公式プロフィールに載っている基本情報は次のとおりです。和暦の日付は西暦を添えています。

項目内容
しこ名宇良 和輝(うら かずき)
本名宇良 和輝(しこ名と同じ。しこ名履歴も「宇良」だけ)
生年月日1992年(平成4年)6月22日(34歳)
出身地大阪府寝屋川市
所属部屋木瀬部屋
身長・体重173.0cm・138.0kg
得意技押し・足取り
初土俵2015年(平成27年)3月場所
新十両2016年(平成28年)5月場所
新入幕2017年(平成29年)3月場所
新三役2024年(令和6年)1月場所
最高位小結(2024年1月場所・西小結)
2026年11月場所の番付東前頭二枚目

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「宇良 和輝」(令和8年十一月場所時点、2026年10月28日取得)/十一月場所の番付は日本相撲協会公式「番付表」

ほかの関取の読み方や所属部屋とあわせて見るなら、現役力士一覧(関取70人の四股名・読み方・部屋)にまとめています。

読み方と「宇良関(うらぜき)」という呼び方

「宇良関」は「うらぜき」と読み、十両以上の関取に付ける敬称「関」を宇良に付けた呼び方です。

しこ名の読みは「うら」、下の名前の「和輝」は「かずき」です。十両と幕内の力士は「関取」と呼ばれ、新聞や場内放送では「宇良関」と書かれます。「関」は後ろに付くと濁って「ぜき」と読むので、「宇良関」の読みは「うらぜき」になります。宇良は2016年5月場所に新十両に上がり、怪我で番付を落とした時期を除いて関取の地位にいます。ローマ字では「Ura」(宇良)、「Ura Kazuki」(宇良和輝)と書き、協会公式の英語版プロフィールもこの表記です。関取と力士養成員の違いは番付とは(階級と仕組み)で説明しています。

力士アンケートでわかる素顔

協会公式の力士アンケートで、宇良は相撲を始めた年齢を「4歳」、座右の銘を「吾唯足知」と答えています。

質問宇良の答え
相撲を始めた年齢4歳
好きな食べ物肉(ステーキヒレ)
趣味・マイブームオタマトーン
好きな音楽かりゆし58
好きな漫画・アニメ・映画カイジ
好きなテレビ番組・YouTubeチャンネル将棋放浪記
座右の銘・好きな言葉吾唯足知
相撲界で自分がNo.1だと思うこと独りの時間を有意義に過ごす能力

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「宇良 和輝」「力士アンケート」(2026年10月28日取得)

戦歴と受賞歴の数字

協会公式の生涯戦歴は431勝325敗96休、幕内戦歴は259勝267敗29休で、金星は2個です。

項目数字
生涯戦歴431勝325敗96休(70場所)
幕内戦歴259勝267敗29休(38場所)
幕内優勝0回
十両優勝1回(2021年5月場所)
三段目優勝2回(2018年11月場所・2020年3月場所)
序二段優勝1回(2020年1月場所)
序ノ口優勝1回(2015年5月場所)
三賞技能賞1回(2021年11月場所)
金星2個

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「宇良 和輝」「戦歴・受賞歴」(2026年10月28日取得)。場所数は協会の表記どおり十一月場所を含めた数。各段優勝の場所は同ページの「過去の星取表」で7戦全勝の場所と、報道で照合

十一月場所の番付は東前頭二枚目|九月場所10勝5敗で7枚上昇

2026年十一月場所(九州場所)の宇良の番付は東前頭二枚目で、九月場所から7枚上がりました。

九月場所は東前頭九枚目で10勝5敗。日刊スポーツは、十一月場所の新番付で宇良が「幕内最大の7枚上昇」だったと報じています(日刊スポーツ配信(2026年10月26日))。二桁の白星は五月場所の10勝5敗に続いて今年2度目です。前頭二枚目は、横綱・大関・三役と当たる位置で、2026年1月場所にも同じ東前頭二枚目で取っています(4勝11敗)。最新の番付の全体は大相撲の番付表・最新版、幕内の顔ぶれは幕内力士一覧で見られます。

九月場所の15日間|白星10個の決まり手

九月場所の白星10個は、押し出しが3つ、とったりと肩透かしが2つずつでした。

日相手勝敗決まり手
初日獅司○送り倒し
2日目平戸海●押し出し
3日目王鵬○とったり
4日目錦富士○押し出し
5日目若元春○外掛け
6日目朝白龍○押し出し
7日目正代●はたき込み
8日目一山本○とったり
9日目欧勝馬●はたき込み
10日目狼雅○肩透かし
11日目寿之富士●押し出し
12日目時疾風○押し出し
13日目藤青雲○肩透かし
14日目朝紅龍●押し出し
千秋楽翔猿○寄り切り

※出典:勝敗は日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」、決まり手はスポーツナビ「2026年9月場所 宇良の星取表」(2026年10月28日取得)。●の日の決まり手は相手の勝ち方

千秋楽の相手の翔猿も小兵の業師で、翔猿のプロフィールにまとめています。九月場所の優勝争いの結末は秋場所千秋楽の記事、場所中の結果を毎日追うなら取組結果の速報の見方が便利です。

直近2年の番付と成績

直近2年の宇良は、勝ち越しの翌場所に上位で負け越し、また番付を戻す形をくり返しています。

場所番付成績
2024年11月西前頭二枚目5勝10敗
2025年1月西前頭四枚目7勝8敗
2025年3月東前頭五枚目7勝8敗
2025年5月東前頭五枚目5勝10敗
2025年7月東前頭九枚目8勝6敗1休
2025年9月東前頭八枚目10勝5敗
2025年11月西前頭三枚目8勝7敗
2026年1月東前頭二枚目4勝11敗
2026年3月東前頭八枚目5勝10敗
2026年5月東前頭十一枚目10勝5敗
2026年7月東前頭五枚目5勝10敗
2026年9月東前頭九枚目10勝5敗
2026年11月東前頭二枚目11月8日初日

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」(2026年10月28日取得)

前頭四枚目より上で取った4場所は、2025年11月場所の8勝7敗を除いて負け越しています。逆に前頭八〜十一枚目で取った5場所は、2026年3月場所の5勝10敗を除いて勝ち越し、うち3場所は10勝です。九州場所は、その上位でどこまで白星を拾えるかが焦点になります。

九州場所の日程と会場

2026年の九州場所は11月8日に初日、22日に千秋楽を迎え、会場は福岡国際センターです。

番付は10月26日に発表されました(読売新聞(2026年10月26日))。行き方・席の種類と料金は九州場所2026の観戦ガイド、三役・前頭上位の入れ替わりの目安は番付予想の記事にまとめています。

経歴|レスリングから関西学院大学、木瀬部屋へ

宇良は関西学院大学教育学部を卒業し、2015年3月場所に木瀬部屋から初土俵を踏みました。

子どものころの相撲とレスリング、65kg未満の軽量級で戦った大学時代、入門後の体づくりという3つの段階を経て、いまの取り口ができています。

アマチュア時代|レスリングと軽量級の相撲

小学3年から相撲と並行してレスリングを始め、大学では65kg未満級で全国優勝、世界大会でも優勝しました。

レスリングでは全国2位になった経験があり、高校は京都府立鳥羽高校で相撲中心に戻りました(Wikipedia「宇良和輝」)。関西学院大学には教員を勧められて進み、入学当初85kgだった体重は1年生の7月には65kgまで落ちていたと本人が語っています(関西学院後援会「The Spirit of KWANSEI」)。大学1年で全国学生相撲個人体重別選手権の65kg未満級に優勝し、2013年にはロシアで開かれたワールドコンバットゲームズの相撲軽量級で優勝しました。関西学院大学の相撲部から初めて大相撲に進んだ力士です(関西学院後援会「The Spirit of KWANSEI」)。

入門と体重|107キロから150キロ台へ

入門会見のころは107キロと報じられ、関取に上がってからも体重を増やし、2022年9月場所前は151キロでした。

木瀬部屋を選んだ理由について、本人は年齢的に1年を無駄にできなかったと説明しています(Wikipedia「宇良和輝」)。入門後は食事で体重を増やし、2つ目の金星を挙げた2022年9月場所では151キロと報じられています(中日新聞(2022年9月16日))。協会公式プロフィールの現在の登録は138.0kgです。

初土俵から新入幕まで

2015年3月場所の初土俵から2年で、2017年3月場所に新入幕を果たしています。

2015年5月場所の序ノ口で7戦全勝の優勝。続く序二段と、11月場所の幕下でも7戦全勝でしたが、この2場所は優勝ではありません(協会の受賞歴の序二段優勝は2020年1月場所の1回)。2016年5月場所に新十両、2017年3月場所に新入幕。5月場所は西前頭十枚目で11勝4敗、7月場所には東前頭四枚目まで番付を上げました。

右膝の大怪我と西序二段106枚目からの復帰

2017年に右膝を大怪我して休場が続き、2019年11月場所には西序二段106枚目まで番付を落としました。

そこから2021年7月場所に幕内へ戻り、2024年1月場所には新三役の小結に上がっています。下の図は、主な節目の番付です。

三役幕内十両幕下序二段H27.3 初土俵H29 新入幕R元.11 序二段106R3.7 再入幕R6.1 新三役
宇良の番付推移(主な節目)。幕内上位から序二段まで下がり、再び三役へ戻った

怪我の経過|2017年の負傷と2019年の再発

2017年7月場所の髙安戦で右膝を痛め、2019年1月場所に同じ右膝を再び痛めて長期休場に入りました。

2017年7月場所10日目の髙安戦で右膝を痛め、9月場所2日目にさらに悪化。秋場所で右膝のじん帯を損傷して手術を受け、6場所連続の休場になりました(サンケイスポーツ(2023年12月25日))。2018年9月場所に三段目で復帰し、11月場所は7戦全勝で三段目優勝。ところが2019年1月場所で右膝を再び痛め、途中休場しました(サンケイスポーツ(2023年12月25日))。そこから2019年9月場所まで全休が続いています。

序二段から幕内までの番付

2019年11月場所の西序二段106枚目から、中止の2020年5月場所を除いて10場所目に幕内へ戻っています。

場所番付成績
2019年11月西序二段百六枚目6勝1敗
2020年1月東序二段二十八枚目7勝0敗(序二段優勝)
2020年3月西三段目三十枚目7勝0敗(三段目優勝)
2020年7月東幕下十九枚目6勝1敗
2020年9月西幕下五枚目6勝1敗
2020年11月東十両十三枚目9勝6敗(関取復帰)
2021年1月東十両十枚目10勝5敗
2021年3月東十両七枚目10勝4敗1休
2021年5月西十両二枚目12勝3敗(十両優勝)
2021年7月西前頭十三枚目10勝5敗(再入幕)

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」(2026年10月28日取得)。2020年5月場所は新型コロナウイルスの影響で中止。序二段優勝は日本経済新聞(2020年1月26日)

戦後最も低い地位からの再入幕

西序二段106枚目からの幕内復帰は、戦後最も低い地位からの再入幕とされています。

それまでの記録は、大関から序二段まで落ちて戻った照ノ富士の西序二段48枚目でした(Wikipedia「宇良和輝」)。宇良は2021年7月場所の再入幕でいきなり10勝を挙げ、同じ年の11月場所には技能賞を受けています。照ノ富士の復活の道のりは照ノ富士のプロフィール、大関から番付を落として戻った例は朝乃山の経歴にまとめています。2024年1月場所の新小結は31歳6カ月で、平成以降では5位の高年齢での新三役でした(中日新聞(2023年12月25日))。

金星2個と技能賞|日馬富士と照ノ富士

宇良の金星は2個で、2017年7月場所の日馬富士戦と、2022年9月場所の照ノ富士戦です。

金星は、平幕の力士が横綱に勝つことです。横綱の地位と在位の記録は横綱とはにまとめています。

初金星|2017年7月場所の日馬富士戦(とったり)

東前頭四枚目だった2017年7月場所、横綱日馬富士をとったりで破り、初金星を挙げました。

立ち合いで日馬富士の右腕に両手でしがみつき、体を開いてひねり倒しています。新入幕から3場所目の金星で、宇良は取組後に涙を見せました(日刊スポーツ(2017年7月18日)・サンケイスポーツ(2017年7月17日))。とったりは「相手の片腕を両手で抱え取り、体を開いて手前にひねり倒す」技です(日本相撲協会「決まり手八十二手 とったり」)。この翌日の髙安戦で、右膝を痛めています。

2個目の金星|2022年9月場所の照ノ富士戦(寄り切り)

2022年9月場所6日目、横綱照ノ富士を寄り切り、5年ぶり2個目の金星を挙げました。

立ち合いから照ノ富士の左脇に頭をねじ込み、前に出て寄り切っています。この場所の宇良の体重は151キロと報じられ、反り技や足取りだけでなく、正面から前に出て勝った一番でした(日刊スポーツ(2022年9月16日)・中日新聞(2022年9月16日))。

技能賞と各段の優勝

三賞は2021年11月場所の技能賞1回で、各段では十両・三段目・序二段・序ノ口で優勝しています。

場所番付成績受賞
2015年5月西序ノ口九枚目7勝0敗序ノ口優勝
2018年11月東三段目三十三枚目7勝0敗三段目優勝
2020年1月東序二段二十八枚目7勝0敗序二段優勝
2020年3月西三段目三十枚目7勝0敗三段目優勝
2021年5月西十両二枚目12勝3敗十両優勝
2021年11月東前頭七枚目10勝5敗技能賞(初の三賞)

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「宇良 和輝」「戦歴・受賞歴」「過去の星取表」(2026年10月28日取得)。技能賞はサンケイスポーツ(2021年11月28日)

技能賞を受けた場所では「相撲界に入ってからの夢だった」と話しています(中日新聞(2021年11月28日))。

決まり手|居反り・たすき反り・伝え反りと、ふだんの勝ち方

宇良は反り手6手のうち、居反り・たすき反り・伝え反りの3手を本場所で決めています。

反り手は、相手の下にもぐり込み、体を後ろへ反らせて倒す技の分類で、協会の日本相撲協会「決まり手八十二手」のうち6手が反り手です。協会は居反りを「滅多に見られない大技」と説明しています(日本相撲協会「決まり手八十二手 居反り」)。

決まり手協会の説明(要約)宇良が決めた一番
たすき反り相手の差し手のひじを抱えて腕の下にもぐり、一方の手で足を内側から取って後ろに反って倒す2017年1月場所13日目・天風戦(十両)
居反り腰を低く落とし、のしかかる相手のひざのあたりを抱えるか押し上げて、後ろに反って倒す2020年11月場所5日目・旭秀鵬戦(十両)
伝え反り相手の脇の下をくぐり抜けながら、体を後ろに反らせて倒す2022年9月場所4日目・宝富士戦(幕内)

※出典:日本相撲協会「決まり手八十二手 たすき反り」・日本相撲協会「決まり手八十二手 居反り」・日本相撲協会「決まり手八十二手 伝え反り」

居反りひざのあたりを抱えて後ろへ反る襷反り腕と逆側の足を抱えて倒す伝え反り脇の下をくぐり抜けて反る
反り技3種の体勢の違い(赤=宇良、茶=相手)。いずれも相手の下に入るのが前提になる

同じ反り手の撞木反りや、反り手全体の見分け方は撞木反りの解説にまとめています。

たすき反り(2017年1月場所・天風戦)

2017年1月場所13日目、十両の天風をたすき反りで破りました。十両以上で初めて記録された決まり手です。

東十両三枚目の宇良は、身長で12センチ、体重で74キロ大きい天風に左を差されたところから勝負に出ています(朝日新聞(2017年1月20日))。1955年5月に決まり手が定められて以降、十両以上でたすき反りが出たのはこの一番が初めてでした(日刊スポーツ(2017年1月21日))。

居反り(2020年11月場所・旭秀鵬戦)

関取に復帰した2020年11月場所5日目、旭秀鵬を居反りで破りました。十両以上では27年ぶりの居反りです。

旭秀鵬の懐に潜り込み、下から抱え上げて体を反らせながら倒しています。宇良は「自然に体が動いた。自分でもびっくりしました」と話しました(朝日新聞(2020年11月12日))。序二段から戻って、初めての関取の場所での一番でした。

伝え反り(2022年9月場所・宝富士戦)

2022年9月場所4日目、宝富士を伝え反りで破りました。幕内では朝青龍以来20年ぶりの伝え反りです。

一度体を引いて宝富士の左脇の下にもぐり込み、そのまま後ろに反って倒しています(読売新聞(2022年9月14日))。朝青龍以来と聞くと「それはうれしいです」と答えています(日刊スポーツ(2022年9月14日))。同じ場所の6日目に、照ノ富士から2個目の金星を挙げました。

ふだんの勝ち方|押し出しが3割

協会公式の決まり手の傾向では、宇良の白星は押し出し29%、寄り切り14%、肩透かし10%です。

2025年11月場所から2026年9月場所までの6場所90番で42勝した内訳です(日本相撲協会公式 力士プロフィール「宇良 和輝」「決まり手の傾向」)。登録された得意技も「押し・足取り」で、相撲の柱は押しと、相手の足を取る取り口です。新小結に上がったときも、大技を出せる場面があれば狙う考えを話しています(中日新聞(2023年12月25日))。押し出し・肩透かし・足取りの技の中身は、押し出し・肩透かし・足取りの解説で読めます。

ピンクのまわしと、小さな体で前に出る相撲

ピンクの締め込みと、反り技・足取りのような珍しい技が、宇良を見分ける目印になっています。

ピンクの締め込み

宇良は2016年5月場所の新十両から、関取では珍しいピンク色の締め込みを使っています。

新十両の場所前には「鮮やかなピンク色の締め込み」として報じられました(日刊スポーツ(2016年5月))。本人もピンクが好きだとされます(Wikipedia「宇良和輝」)。テレビ中継でもひと目で宇良と分かる色です。

小さな体で前に出る相撲

宇良は173cmと幕内では小柄ですが、九月場所の白星の半分は前に出て勝っています。

九月場所の白星10個(スポーツナビ「2026年9月場所 宇良の星取表」)のうち、押し出し・寄り切り・送り倒しの前に出る勝ち方が5つでした。残りの5つは、とったり2つ・肩透かし2つ・外掛け1つです。正面から前に出る勝ちと、相手の腕や足を取って崩す勝ちが半分ずつで、この両方が宇良の相撲の形です。

よくある質問

宇良について検索されることの多い本名・部屋・最高位・引退・年齢・まわしの6問に、出典付きで答えます。

Q. 宇良は本名ですか?

A. 本名です。本名もしこ名も「宇良 和輝(うら かずき)」で、協会公式プロフィールのしこ名履歴も「宇良」だけです。入門から改名していません。

Q. 宇良は何部屋の力士ですか?

A. 木瀬部屋です(日本相撲協会公式プロフィール)。2015年3月場所に木瀬部屋から初土俵を踏み、いまも同じ部屋に所属しています。

Q. 宇良の最高位は?

A. 小結です。2024年1月場所に西小結で新三役に上がりました(6勝9敗)。関脇・大関の経験はありません(日本相撲協会公式プロフィール「過去の星取表」)。

Q. 宇良はもう引退したのですか?

A. 引退していません。2026年10月26日に発表された十一月場所(九州場所)の番付に東前頭二枚目で載っています(日本相撲協会公式「番付表」)。九月場所は10勝5敗でした。

Q. 宇良は何歳ですか?身長と体重は?

A. 1992年6月22日生まれの34歳です。身長173.0cm・体重138.0kgで登録されています(日本相撲協会公式プロフィール、2026年十一月場所時点)。

Q. 宇良のまわしはなぜピンクなのですか?

A. 2016年5月場所の新十両からピンク色の締め込みを使っています(日刊スポーツ 2016年5月)。本人がピンクを好むとされますが、色を選んだ理由を本人が詳しく語った報道は、この記事で確かめた範囲では見つかりませんでした。

まとめ|九州場所の宇良は東前頭二枚目から

宇良は木瀬部屋の34歳、最高位は小結で、2026年九州場所は東前頭二枚目で迎えます。

  • 大阪府寝屋川市出身、関西学院大学卒。身長173.0cm・体重138.0kg、得意技は押し・足取り
  • 2026年九月場所は東前頭九枚目で10勝5敗。十一月場所は幕内最大の7枚上昇で東前頭二枚目
  • 2017年の右膝の大怪我から2019年11月場所には西序二段106枚目まで落ち、2021年7月場所に再入幕
  • 金星は2個(日馬富士・照ノ富士)、三賞は技能賞1回
  • たすき反り・居反り・伝え反りを本場所で決めている

前頭二枚目は、横綱・大関・三役と続けて当たる地位です。直近2年では、上位で取った場所の多くで負け越しています。序二段106枚目から戻ってきた34歳が、上位相手にどこまで白星を重ねるか。反り技が出るかどうか以上に、まずは15日間を取り切れるかが見どころです。

九州場所の日程と会場は九州場所2026の観戦ガイド、ほかの関取は現役力士一覧からたどれます。

【大相撲百科について】

「大相撲百科」は、日本の国技である相撲のルール、決まり手、力士情報、最新ニュースを網羅した専門メディアです。


【運営理念】:日本の文化遺産を未来へ、そして世界へ

当メディアは「日本文化の正しい発信による国益への寄与と、文化遺産の継承」を目的として運営されています。 1500年以上の歴史を持つ大相撲は、単なるスポーツではなく、神事や伝統に基づく日本の至宝です。私たちは日本を深く愛する立場から、この素晴らしい文化が誤解なく世界に認知され、後世に正しく残っていくことが重要であると考えています。 国内外の相撲ファン、そしてこれから相撲を知るすべての方へ、熱量と敬意を持った正確な情報をお届けします。


【コンテンツ制作・編集方針】(情報の信頼性について)

伝統文化を正しく伝えるという理念に基づき、当メディアでは以下の編集方針を徹底しています。


  • 一次情報の徹底: 本場所の結果、休場情報、番付などの事実情報は、日本相撲協会などの公式発表、および信頼できる大手報道機関の情報を一次ソースとして執筆・検証します。
  • 客観的な技術解説: 決まり手やルールの解説は、過去の取組データや公式な定義に基づき、図解を交えて客観的に解説します。
  • ファクトチェック: AI等による自動生成情報をそのまま公開することはせず、必ず運営体制による事実確認(ヒューマンチェック)を経た上で公開します。

【運営者概要】

  • サイト名称: 大相撲百科
  • 運営主体: 大相撲百科 運営事務局
  • 設立目的: 大相撲に関する正しい知識の普及と、日本文化の世界的発信
  • お問い合わせ: 広告掲載、取材依頼、その他のお問い合わせはメール(japan.aidaim@gmail.com)よりご連絡ください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次