大相撲の一日のスケジュールは、朝の開場から夕方の弓取式まで、およそ9時間にわたって番付の下位から上位へと順に進んでいきます。日本相撲協会の公式案内では、開場が8時45分、序ノ口の取組開始が9時20分頃、幕内取組が16時5分頃、終了が18時。この記事では、本場所の一日を時間帯ごとに追いながら、日による違いと「何時に会場へ行けばいいか」までをまとめます。
📖 この記事でわかること
- 本場所の一日の時間割(開場から弓取式まで)を早見表で確認できる
- 初日・中日・十三日目以降・千秋楽で時間がどう変わるかがわかる
- 十両土俵入り・幕内土俵入り・横綱土俵入り・中入りの正確な時刻がわかる
- 目的別に「何時に会場へ行けばいいか」と当日の動き方がわかる
- 本場所と巡業で一日の流れがどう違うかがわかる
大相撲の一日のスケジュールとは?開場から弓取式までの時間割早見表
大相撲の一日のスケジュールとは、本場所の会場で朝の開場から夕方の弓取式まで、番付の下から順に取組が進んでいく一日の時間割のことです。日本相撲協会の公式案内では、開場が8時45分、序ノ口の取組開始が9時20分頃、幕内取組が16時5分頃、終了が18時とされています。
※ここに挙げる時刻は、日本相撲協会が「おおよその目安」として公表しているものです。開場時刻や取組開始時刻は場所によって、また同じ場所でも日によって前後します。お出かけ前に、必ずお手元の入場券と協会公式サイトの最新の案内をご確認ください。
下の表は、令和八年九月場所(東京・両国国技館)で公表されている土俵上のタイムスケジュールです。本場所の一日の骨格は、どの場所でもこの並びで進みます。
| 時刻の目安 | 土俵で行われること | ひとこと |
|---|---|---|
| 8:45 | 開場 | 館内に入れるようになる時刻 |
| 9:20頃〜 | 前相撲 | 三日目から(三月場所は二日目から) |
| 9:20頃〜 | 序ノ口・序二段・三段目・幕下の取組 | 静まり返った館内で若い力士が土俵に上がる |
| 13:00頃〜 | 新序出世披露 | 中日に行われる(大阪場所は五日目・九日目) |
| 14:15頃〜 | 十両土俵入り | 化粧廻し姿の関取が登場する最初の見どころ |
| 14:35頃〜 | 十両の取組 | ぶつかる音の重さが一段変わる |
| 15:40頃〜 | 幕内土俵入り | 奇数日は東方から、偶数日は西方から |
| 15:55頃〜 | 横綱土俵入り | 太刀持ち・露払いを従えて土俵へ |
| (横綱土俵入り後) | 中入り | 立行司による翌日の取組披露が入る |
| 16:05頃〜 | 幕内の取組 | 17時過ぎに小結・関脇・大関が登場 |
| 17:55頃〜 | 弓取式 | 結びの一番のあと、一日を締めくくる儀式 |
| 18:00 | 終了(打ち出し) | はね太鼓が観客を送り出す |
一日の流れを一枚の図にすると、次のようになります。朝は静かに、午後になるにつれて館内が満ちていく——番付の下から上へ進む相撲の一日は、そのまま力士たちが歩む道のりの縮図でもあります。
Q. 大相撲は何時から何時まで?
A. 日本相撲協会の公式案内では、開場が8時45分、序ノ口の取組開始が9時20分頃、終了が18時とされています。ただし時刻はおおよその目安で、場所や日によって前後します。テレビ中継で見慣れた幕内の取組は、一日の最後の2時間ほどにあたります。
時間割は日によって変わる|初日・中日・十三日目以降・千秋楽
本場所は十五日間続きますが、十五日すべてが同じ時間割ではありません。取組の数は日が進むほど減っていくため、朝の始まりが後ろへずれていきます。ここを知らずに出かけると「着いたらもう終わっていた」「早すぎて手持ち無沙汰だった」ということが起こります。
| 日 | 変わるところ | その日だけの見どころ |
|---|---|---|
| 初日 | 取組開始が9時10分頃、十両土俵入り14時5分頃、幕内土俵入り15時30分頃と、全体に少し早い | 日本相撲協会理事長が三役以上の力士とともに土俵へ上がる「協会ごあいさつ」 |
| 三日目以降 | 前相撲が始まる(三月場所は二日目から) | 新弟子検査に合格した力士、番付外の力士の相撲 |
| 中日(八日目) | 13時頃に新序出世披露が入る(大阪場所は五日目・九日目) | 翌場所から序ノ口に上がる資格を得た力士のお披露目 |
| 十三日目以降 | 取組開始が11時頃まで繰り下がる | 優勝争いが絞られ、幕内の一番一番が重くなる |
| 千秋楽 | 開始がさらに繰り下がる場合がある | 17時15分頃からの三役揃い踏み、協会ごあいさつ、結びのあとの表彰式 |
千秋楽だけは、結びの一番のあとに表彰式が控えています。幕内最高優勝の力士に天皇賜盃と優勝旗が渡され、関脇以下で活躍した力士に殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞が授与されます。その手前に置かれた三役揃い踏みは、東西それぞれ三人の力士が土俵に上がり、扇の形に開いて三人そろって四股を踏む儀式です。十五日間の最後にだけ現れる形で、館内の空気が一段静まる時間でもあります。
なお、本場所そのものは年に六回、奇数月に十五日間ずつ開かれます。令和8年(2026年)の日程は次のとおりです。
| 場所 | 会場 | 初日 | 千秋楽 |
|---|---|---|---|
| 一月場所(初場所) | 両国国技館 | 1月11日(日) | 1月25日(日) |
| 三月場所(春場所) | エディオンアリーナ大阪 | 3月8日(日) | 3月22日(日) |
| 五月場所(夏場所) | 両国国技館 | 5月10日(日) | 5月24日(日) |
| 七月場所(名古屋場所) | IGアリーナ | 7月12日(日) | 7月26日(日) |
| 九月場所(秋場所) | 両国国技館 | 9月13日(日) | 9月27日(日) |
| 十一月場所(九州場所) | 福岡国際センター | 11月8日(日) | 11月22日(日) |
年六場所の呼び方や開催地の詳細は本場所とは?年6場所の名前・月・開催地一覧と巡業との違いを解説で、入場券の発売日や買い方は大相撲の場所とチケット完全ガイドでまとめています。
午前の土俵|前相撲と序ノ口から幕下まで(9時20分〜14時)
開場して最初に土俵へ上がるのは、番付のいちばん下にいる力士たちです。三日目からは前相撲が組まれます。前相撲とは、新弟子検査に合格したばかりの力士や番付外の力士が取る相撲のことで、ここで結果を残した力士は新序出世披露を経て、翌場所の番付に序ノ口として名前が載ります。番付に名前が載るということは、この世界で存在を認められるということでもあります。
続いて序ノ口、序二段、三段目、幕下と、番付を上がりながら取組が進みます。この時間帯の館内は静かです。呼出しの声、行司の掛け声、力士がぶつかる音が、そのまま天井まで届きます。関取のような大歓声はありませんが、明日の関取を目指す力士たちが土俵に上がっている時間であり、大相撲という世界の土台がいちばんよく見える時間でもあります。
番付の段位がどう分かれているのかを先に押さえておくと、この時間帯の見え方が変わります。詳しくは番付とは?相撲の階級・仕組み・見方を初心者向けにわかりやすく解説をご覧ください。
Q. 朝から行く価値はありますか?
A. 午前中は席に余裕があり、館内をゆっくり見て回れる時間帯です。X(旧Twitter)でも「序ノ口から見たら面白かった」「空いているうちに売店を回れる」といった声が見られます。一方で一日を通すと長丁場になるため、体力と相談して決めるのが現実的です。
十両土俵入りから中入りまで|14時15分から館内が華やぐ
14時15分頃、十両土俵入りが始まります。ここから館内の空気が変わります。十両は、関取と呼ばれ、化粧廻しを締めて大銀杏を結うことを許される最初の地位です。つまり十両土俵入りは、相撲界で一人前と認められた力士が最初に姿を見せる場面ということになります。土俵の周りをぐるりと囲む色鮮やかな化粧廻しは、後援者から贈られるもので、力士の縁がそのまま布地に織り込まれています。
14時35分頃から十両の取組。幕内進出をうかがう若手と、円熟した取り口のベテランがぶつかります。体つきも、ぶつかったときの音も、ここまでとは明らかに違います。
そして15時40分頃、幕内土俵入り。土俵に上がる順序は決まっていて、奇数日は東方から、偶数日は西方から上がります。続く15時55分頃、右に太刀持ち、左に露払いを従えて横綱が土俵に立ちます。柏手を打ち、四股を踏む横綱に、客席から「よいしょ!」の掛け声がかかる場面です。
横綱土俵入りが終わってから幕内の取組が始まるまでの間が「中入り」です。単なる休憩時間と説明されることもありますが、実際には十両までの取組が終わり、幕内という格へ土俵が切り替わるための間合いにあたります。この時間には立行司が土俵に上がり、翌日の取組を披露します(進行の状況により行われないこともあります)。館内アナウンスではなく、行司の声で明日の一番が告げられる——大相撲が今も守っている作法のひとつです。
横綱という地位そのものについては横綱とは?意味・なり方・歴代一覧・現在の人数をわかりやすく解説で解説しています。
Q. 中入りとは何のための時間ですか?
A. 横綱土俵入りが終わってから幕内の取組が始まるまでの間のことです。休憩の時間であると同時に、十両から幕内へ格が切り替わる区切りでもあり、立行司による翌日の取組披露が行われます(進行により行われないこともあります)。
幕内取組から結びの一番・弓取式まで|16時5分〜18時
16時5分頃、幕内の取組が始まります。ここからの約2時間が、テレビ中継でおなじみの時間帯です。前半は幕内下位の力士が並び、17時を過ぎたあたりから小結、関脇、大関が登場します。番付が上がるにつれて、仕切りの間合いも、館内の静けさも変わっていきます。取組そのものは一瞬で終わりますが、その一瞬の前に置かれた仕切りの時間が、大相撲の見どころでもあります。
その日の最後の一番が「結びの一番」です。結びが終わると、17時55分頃から弓取式が行われます。弓取式は、結びの一番で勝った力士に代わり、作法を受けた力士が弓を振って勝ちを喜ぶ儀式です。かつて勝者に弓が下賜されたことに由来するとされ、現在は幕下の力士などが務めています。弓の描く軌跡で一日が閉じられ、館内には呼出しの打つはね太鼓が響きます。はね太鼓には「ごきげんようお帰りください、また明日もおいでをお待ちしています」という意味が込められているとされ、そのため千秋楽や一日限りの興行では打たれません。
Q. 横綱土俵入りに間に合うには何時に入ればいいですか?
A. 横綱土俵入りは15時55分頃です。手前の幕内土俵入りが15時40分頃なので、両方を見るなら15時20分頃までに席に着いておくと余裕があります。十両土俵入り(14時15分頃)から見るなら、14時前の入場が目安です。
何時に行けばいい?目的別の入場時間と当日の動き方
「一日中いなければいけないのか」と身構える必要はありません。本場所は、どの時間帯から入っても楽しめるようにできています。目的別の目安は次のとおりです。
| 入場の目安 | 見られるもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 開場(8時45分頃) | 前相撲・序ノ口から結びまで一日すべて | 館内をゆっくり見たい人、若手を追いたい人 |
| 13時頃 | 幕下の取組から。中日なら新序出世披露も | 午前は避けたいが幕下も見たい人 |
| 14時前 | 十両土俵入り以降すべて | 土俵入りを全部見たい人(もっとも標準的) |
| 15時20分頃 | 幕内土俵入り・横綱土俵入り・幕内の取組 | 仕事帰りや観光の合間に寄る人 |
| 16時過ぎ | 幕内の取組と結び、弓取式 | 短時間で要点だけ味わいたい人 |
当日の動き方で気をつけたいのは、席を離れるタイミングです。日本相撲協会の観戦に関する注意事項では、桝席・溜席いずれについても、相撲の進行や他の観客の観戦を妨げる行為として「相撲競技中の移動や立ち上がり」が禁止されています。つまり、取組が進んでいる最中に席を立ち歩くのは避けるべき行為とされているということです。食事や売店、お手洗いは、十両の取組が続いている時間帯か、中入りのあいだに済ませておくと落ち着いて動けます。
途中で会場の外へ出たい場合の再入場の扱いは、会場や場所によって異なります。協会の観戦に関する注意事項には再入場の規定は明記されていないため、当日の案内表示と係員の指示に従ってください。館内で食事も土産も揃うので、そもそも外に出ずに済ませる方が確実です。
もうひとつ、多くの人が当日に驚くのが帰りの混雑です。結びの一番が終わると席を立つ人が一気に増え、最寄り駅までの道が混み合います。弓取式まで見届け、はね太鼓を聞きながらゆっくり出れば、混雑の山を一本外すことができます。急がない一日の締め方としても、この数分は悪くありません。
館内での過ごし方や食事は大相撲観戦の楽しみ方|土俵入り・懸賞・国技館グルメの見どころと国技館の楽しみ方完全ガイドに、席の種類と見え方は相撲の座席とは?種類・値段・見え方を国技館の座席表でわかりやすく解説にまとめています。会場までの行き方は両国国技館へのアクセス完全ガイド、当日の服装と持ち物は相撲観戦の服装・持ち物・マナー完全ガイドをご覧ください。
Q. 途中から入場したり、途中で帰ったりしてもいいですか?
A. 入場券に記載された日であれば、途中から入っても、途中で帰っても問題ありません。ただし取組の最中に席を立つのは進行や他のお客さんの妨げになるため、移動は十両の取組中や中入りのあいだに済ませるのが作法とされています。
本場所と巡業では一日の流れがどう違う?
同じ大相撲でも、地方を回る巡業は一日の流れがまったく違います。巡業は相撲道の普及や地域の活性化を目的に行われるもので、朝の稽古が公開され、取組の合間には初切や相撲甚句といった催しも入ります。終わるのも早く、15時頃には力士が次の巡業地へ向かいます。
| 項目 | 本場所 | 巡業 |
|---|---|---|
| 開場 | 8時45分 | 9時頃(朝太鼓で知らせる) |
| 稽古の公開 | なし | 9時30分頃〜10時30分頃 |
| 取組開始 | 9時20分頃 | 11時30分頃 |
| 幕内土俵入り | 15時40分頃 | 13時頃 |
| 幕内取組 | 16時5分頃 | 13時30分頃 |
| 弓取式・終了 | 17時55分頃・18時 | 14時30分頃 |
| 星取り | 番付に反映される | 番付には反映されない |
| 特有の催し | 新序出世披露・三役揃い踏み・表彰式など | 初切・相撲甚句・櫓太鼓打分・髪結実演など |
巡業の詳しい流れと楽しみ方は大相撲の巡業とは?本場所との違い・一日の流れ・楽しみ方を完全ガイドで解説しています。
よくある質問
Q. 大相撲の取組は何時に終わりますか?
A. 日本相撲協会の公式案内では終了は18時とされています。結びの一番が17時50分前後、そのあとの弓取式が17時55分頃です。ただし進行によって前後します。
Q. 幕内の取組だけ見たい場合、何時に行けばいいですか?
A. 幕内の取組は16時5分頃からです。手前の幕内土俵入り(15時40分頃)と横綱土俵入り(15時55分頃)も含めるなら、15時20分頃の入場が目安になります。
Q. 十三日目以降は本当に時間が変わりますか?
A. 変わります。公式案内では、十三日目以降は取組開始が11時頃からとされています。取組数が減るためで、朝早く行っても土俵が始まっていないことがあります。
Q. 一日いると何時間くらいになりますか?
A. 開場の8時45分から終了の18時までで約9時間15分です。全部を見通すのは長丁場になるため、十両土俵入りの14時前後から入る人も多くいます。
Q. 初日と千秋楽は何が違いますか?
A. 初日は全体の進行が少し早く、日本相撲協会理事長が三役以上の力士とともに土俵へ上がる「協会ごあいさつ」があります。千秋楽は三役揃い踏み(17時15分頃)と、結びのあとの表彰式が行われます。
Q. 大相撲のテレビ中継は何時から始まりますか?
A. 放送時間は放送局と場所によって異なるため、当日の番組表でご確認ください。会場の進行としては、幕内の取組が16時5分頃から始まります。
まとめ|一日の時間割を知れば、土俵はもっと近くなる
本場所の一日は、開場8時45分、序ノ口の取組開始9時20分頃、十両土俵入り14時15分頃、幕内土俵入り15時40分頃、横綱土俵入り15時55分頃、幕内取組16時5分頃、弓取式17時55分頃、終了18時という順で進みます。いずれも日本相撲協会が「おおよその目安」として示している時刻で、場所や日によって前後します。特に初日と十三日目以降は朝の時間が大きく動くため、出かける前に公式の案内を確かめておくと安心です。
はじめての一日であれば、十両土俵入りの手前、14時前に席に着くのが無理のない選び方です。時間に余裕があるなら、静かな午前の土俵から見てみてください。
番付の下から上へ、一日をかけて土俵が上がっていく——この順序は興行の都合でそう決まっているのではなく、力士が歩む道のりそのものを一日の中に写したものです。朝、誰も名前を知らない力士が土俵に上がり、夕方、その日の最後の一番を横綱が務める。その間に流れる九時間を通して見ると、結びの一番の重さが違って見えてきます。時間割は、その道のりへの入口にすぎません。

