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大栄翔とは?読み方・本名・年齢と成績|埼玉県勢初の優勝から7場所ぶりに三役へ戻った32歳

大栄翔とは?読み方・本名・年齢と成績|埼玉県勢初の優勝から7場所ぶりに三役へ戻った32歳

大栄翔勇人(だいえいしょう はやと)は、追手風部屋に所属する埼玉県朝霞市出身の小結です。1993年11月10日生まれの32歳で、182.0cm・163.0kg。2021年1月場所に西前頭筆頭で13勝2敗を挙げ、埼玉県出身の力士として史上初めて幕内最高優勝を果たしました。関脇を14場所務めながら大関には届かず、2025年にはけがで関脇から陥落しましたが、2026年9月場所で7場所ぶりに三役へ戻っています。この記事では、協会公式プロフィールの数字、初土俵から新三役までの土俵歴、受賞歴、初優勝の中身、2度の大関挑戦、突き・押しの取り口を出典付きで整理します。

この記事の数字について

この記事の成績・番付は、日本相撲協会公式プロフィールの令和8年(2026年)九月場所 十日目時点、つまり九日目を終えた時点の値です。九月場所は開催中のため、日々の取組結果はこの記事では扱いません。当日の勝敗の調べ方は「7場所ぶりの三役」の節でまとめています。

この記事でわかること

  • 大栄翔の読み方・本名・年齢・身長体重と、協会の力士アンケートで答えた素顔
  • 埼玉栄高から入門し、初土俵から8年で新三役に上がるまでの土俵歴
  • 協会公式の生涯戦歴・幕内戦歴と、殊勲賞5回・技能賞2回・金星6個の内訳
  • 埼玉県出身で初めての幕内最高優勝となった2021年1月場所の中身
  • 2023年と2025年、大関に届かなかった2度の挑戦と右ふくらはぎのけが
  • 得意技「突き・押し」と、白星の27%を占める叩き込みの読み方
目次

大栄翔とは|読み方・本名・年齢・身長体重の基本プロフィール

大栄翔は「だいえいしょう はやと」と読み、本名は高西勇人、32歳の追手風部屋の西小結です。

しこ名は大栄翔勇人と書きます。出身地は埼玉県朝霞市で、生まれた町も、卒業した高校も、所属する部屋も埼玉県にあります。

日本相撲協会の公式プロフィールに載っている基本情報は次のとおりです。和暦で書かれている日付は西暦に直しています。

項目内容
しこ名大栄翔 勇人(だいえいしょう はやと)
本名高西 勇人
しこ名履歴高西 → 大翔栄 → 大栄翔
生年月日1993年(平成5年)11月10日(32歳)
出身地埼玉県朝霞市
身長・体重182.0cm・163.0kg
所属部屋追手風部屋
得意技突き・押し
初土俵2012年(平成24年)1月場所
新十両2014年(平成26年)7月場所
新入幕2015年(平成27年)9月場所
新三役2020年(令和2年)1月場所
最高位関脇
2026年9月場所の番付西小結

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール(令和8年九月場所 十日目時点、2026年9月22日取得)

ほかの関取の読み方や所属部屋とあわせて見るなら、現役力士一覧にまとめています。

しこ名は「高西」→「大翔栄」→「大栄翔」

協会公式のしこ名履歴には、本名の「高西」を含めて3つのしこ名が載っています。

入門したときは本名の高西で土俵に上がり、その後「大翔栄」を経て、いまの「大栄翔」になりました。「大翔栄」と「大栄翔」は、同じ3文字の並びを入れ替えた形です。

いつ、なぜ文字を入れ替えたのかについて、協会公式プロフィールに説明はありません。インターネット上には由来や改名の理由を説明する記事もありますが、協会や主要な報道で確かめられないため、この記事では扱いません。過去の成績をデータベースで調べるときは、3つのしこ名のどれで載っていても同じ力士だと知っておけば迷いません。

追手風部屋|師匠は元前頭二枚目・大翔山、同じ部屋の関取に翔猿

所属する追手風部屋は埼玉県草加市にあり、師匠は元前頭二枚目・大翔山の追手風親方です。

協会公式の部屋紹介によると、追手風部屋の所在地は埼玉県草加市瀬崎で、師匠は追手風直樹(元前頭二枚目・大翔山)です。2026年9月場所の時点で、部屋の関取は次の2人です。

しこ名2026年9月場所の地位この記事との関係
大栄翔西小結この記事の力士
翔猿東前頭十四枚目翔猿の経歴と現在の番付

※出典:日本相撲協会公式 相撲部屋のご紹介「追手風部屋」(2026年9月22日取得)

翔猿は大栄翔と同じ追手風部屋の関取で、小兵ながら幕内上位で金星を挙げてきた力士です。同じ部屋の力士どうしは、優勝決定戦を除いて本場所で対戦しません。

力士アンケートでわかる素顔|相撲を始めたのは7歳、座右の銘は「感謝の気持ちと思いやり」

協会の力士アンケートで、相撲を始めた年齢を「7歳」、座右の銘を「感謝の気持ちと思いやり」と答えています。

協会公式プロフィールの力士アンケート欄には、成績表には出てこない回答が並んでいます。

質問大栄翔の回答
相撲を始めた年齢7歳
好きな食べ物焼肉
趣味・マイブームゴルフ
好きな音楽長渕剛
好きな漫画・アニメ・映画僕のヒーローアカデミア/ONE PIECE
好きなテレビ番組・YouTubeチャンネル相撲系
応援しているスポーツチームや選手レスリング 日下尚選手
座右の銘・好きな言葉感謝の気持ちと思いやり
相撲界で自分がNo.1だと思うことわからない

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「力士アンケート」(2026年9月22日取得)

7歳で始めた相撲を32歳のいまも続けていて、土俵に上がってきた年月は25年ほどになります。好きなテレビ番組には「相撲系」と答えています(協会公式の力士アンケート)。

学生時代については、埼玉栄高校相撲部の公式サイトが卒業生の一覧に大栄翔の名前を載せています。一覧の地位は「令和八年九月場所現在」の「幕内 西小結」です。

土俵歴|埼玉栄高から入門し、初土俵から8年で新三役

2012年1月場所に18歳で初土俵を踏み、8年後の2020年1月場所で新三役の小結に上がりました。

初土俵から2026年9月場所までの主なできごとを年表にまとめます。

時期できごと成績・地位
2012年1月場所初土俵(18歳)前相撲
2012年3月場所序ノ口優勝序ノ口
2013年5月場所三段目優勝三段目
2014年7月場所新十両十両
2015年9月場所新入幕前頭
2017年1月場所十両優勝十両2枚目で12勝3敗
2020年1月場所新三役(新小結)小結
2020年9月場所新関脇関脇
2021年1月場所幕内最高優勝(初優勝)西前頭筆頭で13勝2敗
2025年7月場所右ふくらはぎのけがで全休東関脇
2026年9月場所7場所ぶりの三役西小結

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール、相撲レファレンス(大栄翔)、朝霞市公式

2012年1月場所に初土俵|序ノ口・三段目で優勝

初土俵は18歳で迎えた2012年1月場所で、序ノ口と三段目で1回ずつ優勝しています。

協会公式の受賞欄には、序ノ口優勝1回・三段目優勝1回が記録されています。成績データベースの相撲レファレンスで場所を確かめると、序ノ口優勝は初土俵の次の2012年3月場所、三段目優勝は2013年5月場所です。序二段と幕下の優勝は、協会公式ではどちらも0回です。

初土俵から新十両までは2年半です。2014年7月場所で十両に上がり、関取の仲間入りをしました。

2014年7月場所に新十両、2015年9月場所に新入幕|十両優勝は2017年1月場所

新十両から1年あまりで幕内に上がり、2017年1月場所には十両で優勝しています。

新入幕は2015年9月場所です。その後いったん十両に戻り、西十両二枚目だった2017年1月場所に12勝3敗で十両優勝を果たしました(協会公式の過去の星取表)。ここから先、大栄翔は幕内に定着していきます。

十両優勝と幕内最高優勝は別のものです

協会公式の受賞欄には「幕内優勝1回」と「十両優勝1回」が別々に並んでいます。大栄翔が幕内で優勝したのは2021年1月場所の1回だけで、2017年1月場所の優勝は十両のものです。成績データベースで「優勝」とだけ書かれた印を見るときは、どの地位での優勝かを確かめる必要があります。

2020年1月場所に新三役|同じ年の9月場所に関脇

2020年1月場所に小結で新三役となり、同じ年の9月場所には関脇に上がりました。

新三役の前の年、2019年は9月場所と11月場所に続けて金星を挙げ、11月場所では初めての殊勲賞を受けています(相撲レファレンス)。上位陣に勝てる力を示したうえでの三役入りでした。

小結で迎えた2020年7月場所にも殊勲賞を受け、9月場所で関脇へ上がります。ここから2025年7月場所までの5年ほどの間に、関脇を14場所、小結を10場所務めました。

通算成績と受賞歴|幕内優勝1回・殊勲賞5回・金星6個

協会公式の受賞欄は幕内優勝1回、殊勲賞5回、技能賞2回、金星6個です(九月場所十日目時点)。

協会公式プロフィールの戦歴欄は次のとおりです。

区分成績場所数
生涯戦歴644勝526敗17休88場所
幕内戦歴493勝429敗17休63場所

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「戦歴・受賞歴」(令和8年九月場所 十日目時点)

幕内の勝率は、493勝を勝ち負けの合計922番で割って約53.5%です。休場の17休は勝率の計算に入れていません。88場所のうち63場所を幕内で過ごしていて、土俵人生の7割以上が幕内です。

受賞の回数と、それぞれを受けた場所をまとめます。回数は協会公式、場所は相撲レファレンスの集計で、両者の回数はすべて一致しています。

賞回数受けた場所
幕内最高優勝1回2021年1月場所
十両優勝1回2017年1月場所
三段目優勝1回2013年5月場所
序ノ口優勝1回2012年3月場所
殊勲賞5回2019年11月・2020年7月・2021年1月・2021年9月・2022年5月
技能賞2回2021年1月・2023年3月
敢闘賞0回―
金星6個2019年9月・2019年11月・2021年9月・2022年3月・2026年1月・2026年3月

※出典:回数:日本相撲協会公式 力士プロフィール/受けた場所:相撲レファレンス

三賞は殊勲賞5回と技能賞2回の計7回で、敢闘賞は一度も受けていません。2021年1月場所は優勝と同時に殊勲賞と技能賞の2つを受けています。

直近6場所の成績

平幕に下がった2025年9月場所からの6場所は、10勝が2場所、7勝8敗が4場所です。

表の最後の行は、開催中の2026年9月場所の途中経過(九日目まで)で、6場所には数えていません。

場所地位成績
2025年9月場所東前頭十枚目7勝8敗
2025年11月場所東前頭十枚目10勝5敗
2026年1月場所東前頭四枚目7勝8敗
2026年3月場所東前頭四枚目7勝8敗
2026年5月場所東前頭四枚目7勝8敗
2026年7月場所東前頭四枚目10勝5敗
2026年9月場所西小結3勝6敗(九日目まで)

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」(令和8年九月場所 十日目時点)

表のとおり、7勝8敗のあとの番付は4回とも同じ地位のままでした。2026年は1月から5月まで東前頭四枚目にとどまり、7月場所の10勝で三役に戻りました。

金星6個|直近の2個は2026年1月・3月場所に豊昇龍から

金星は6個で、直近の2個はどちらも東前頭四枚目だった2026年に横綱・豊昇龍から挙げたものです。

協会公式の星取表では、2026年1月場所と3月場所の8日目に、どちらも豊昇龍に勝っています。金星は平幕の力士が横綱に勝ったときにだけ付く記録で、大栄翔は2つの場所に続けて同じ横綱から金星を挙げたことになります。豊昇龍の成績は豊昇龍の記事で詳しく扱っています。

挙げた場所相手
2019年9月場所協会公式の星取表では確認できない
2019年11月場所協会公式の星取表では確認できない
2021年9月場所協会公式の星取表では確認できない
2022年3月場所協会公式の星取表では確認できない
2026年1月場所豊昇龍(8日目)
2026年3月場所豊昇龍(8日目)

※出典:場所:相撲レファレンス/相手:日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」

協会公式の星取表で見られるのは直近の12場所だけです。2019年から2022年の4個は、どの横綱から挙げたかを協会公式で確かめられないため、この記事では場所だけを載せています。

2021年初場所の初優勝|埼玉県出身の力士で史上初

2021年1月場所に西前頭筆頭で13勝2敗を挙げ、埼玉県出身の力士で初めて幕内優勝しました。

中日スポーツ(2021年1月24日)によると、大栄翔はこの場所の初日から8連勝し、3大関を含む役力士7人に勝っています。千秋楽は隠岐の海を突き出して優勝を決めました。

出身地の朝霞市は、千秋楽の当日に優勝を祝うページを出し、13勝のうち10勝が突き・押しによる決まり手だったこと、埼玉県出身の力士として史上初めての優勝であることを伝えています。

大栄翔(2021年1月場所 千秋楽の中日スポーツの記事から)

「どうせなら思い切り自分の相撲取ったら悔いはない」(中日スポーツ 2021年1月24日)

この場所は殊勲賞と技能賞も同時に受けました(相撲レファレンス)。平幕の力士が上位陣を次々に倒し、決まり手の大半が突き・押しだったことが、2つの賞を同時に受けた場所の中身です。

千秋楽の決め手になった突き出しは、手のひらで相手の胸を突いて土俵の外へ出す技です。押し出しとの違いは突き出しの解説にまとめています。

大関に届かなかった2度の挑戦|2023年と2025年

2023年は3場所の合計で目安に2勝届かず、2025年は5場所連続の関脇からけがで陥落しました。

33勝は内規ではなく慣例の目安です

大関昇進の目安として報道で使われる「三役で直近3場所33勝」は、日本相撲協会が公表している内規ではありません。日本経済新聞は2023年8月31日の記事で「大関昇進の目安とされる」と書いています。昇進は番付編成会議と理事会で決まり、勝ち星だけで決まるものではありません。

2023年|春場所の決定戦で霧馬山に敗れ、名古屋場所で目安に2勝届かず

2023年3月場所は小結で12勝3敗とし、優勝決定戦まで進みましたが、霧馬山に敗れました。

日本経済新聞(2023年3月26日)によると、大栄翔は千秋楽の本割と優勝決定戦の2番とも、霧馬山に突き落としで敗れています。霧馬山はこの場所で初優勝し、その後大関に上がって、しこ名を霧島に改めています。霧島の歩みは霧島の記事で扱っています。

関脇に上がった大栄翔は、この年の7月場所で9勝に終わりました。日本経済新聞(2023年8月31日)は、直近3場所の合計が大関昇進の目安とされる33勝に2つ届かなかったと伝えています。7月場所の13日目には、若元春との一番で右の肋骨を痛めていました。

大栄翔(2023年8月、9月場所を前に)

「出直しのつもりで稽古し、また一から積み上げていく」(日本経済新聞 2023年8月31日)

2025年|5場所連続の関脇から、右ふくらはぎのけがで全休

2025年は5場所続けて関脇を務めましたが、7月場所を右ふくらはぎのけがで全休しました。

日本経済新聞(2025年7月11日)によると、大栄翔は6月の稽古で右ふくらはぎを痛め、7月上旬に再び悪化させました。5月場所は関脇で10勝を挙げていた中での休場です。同じ記事は、新型コロナウイルス関連で途中から休んだ2022年7月場所を除けば、初土俵以来初めての休場だと伝えています。

診断名について、スポーツ報知は2026年9月3日の記事で「右腓腹筋断裂」と伝えています。この全休で関脇から陥落し、9月場所は東前頭十枚目まで番付を下げました。

休場すると翌場所の番付がどう動くかは、地位ごとにルールが違います。休場力士の一覧と地位別のルールで解説しています。

三役在位は関脇14場所・小結11場所

新三役の2020年1月場所から2026年9月場所までに、三役に在位したのは関脇14場所、小結11場所の計25場所です。

地位場所数在位した場所
関脇14場所2020年9月/2022年7月・9月/2023年5月〜2024年3月/2024年11月〜2025年7月
小結11場所2020年1月・7月/2021年3月・5月/2022年1月・5月・11月/2023年3月/2024年7月・9月/2026年9月

※出典:相撲レファレンス(大栄翔)の全場所の番付から数えた値。日本相撲協会公式 力士プロフィール「過去の星取表」の地位でも関脇14場所・小結11場所で一致(令和8年九月場所 十日目時点)

関脇の14場所のうち、2024年11月から2025年7月までの5場所が連続です。大関に上がるには三役での好成績を続ける必要があり、2度とも目安の手前で止まりました。

7場所ぶりの三役|2026年秋場所の現在地

2026年9月場所は7場所ぶりの三役となる西小結で、九日目を終えて3勝6敗です。

平幕で3場所連続7勝8敗、7月場所に10勝5敗

東前頭四枚目で1月から5月まで3場所続けて7勝8敗とし、7月場所の10勝5敗で三役に戻りました。

スポーツ報知(2026年9月3日)によると、8月31日の番付発表で7場所ぶりの三役に戻っています。場所前には佐渡ケ嶽部屋へ出稽古に出向き、11番取りました。番付の顔ぶれは最新の番付表で確認できます。

大栄翔(2026年9月、7場所ぶりの三役を前に)

「戻るだけが最後じゃない。目標を立てないと成長はないと思う。もっともっと上を目指していかないといけない」(スポーツ報知 2026年9月3日)

秋場所は九日目を終えて3勝6敗

九日目を終えて3勝6敗で、9日目には綱取りに挑む大関・霧島を引き落としで破っています。

初日は横綱・大の里とあたり、はたき込みで敗れました(NHK 2026年9月13日)。豊昇龍が初日から休場したことで、大の里の初日の相手が大栄翔になった経緯は豊昇龍の休場を伝えた記事にあります。大の里については大の里の記事で詳しく扱っています。

7日目は新関脇の藤ノ川に押し出されました(中日スポーツ)。9日目は大関・霧島を引き落としで破り、霧島は4敗目となっています(スポーツ報知 2026年9月21日、東京新聞)。引き落としがどういう技かは引き落としの解説にまとめています。

十日目以降の結果はこの記事では扱いません。その日の取組と勝敗の調べ方は取組予定と星取表の見方で解説しています。

「もっと上を」|夏巡業の腕立て伏せ50回

2026年8月の夏巡業では、土俵の周りで腕立て伏せを50回続けて行ったとスポーツ報知が伝えています。

スポーツ報知(2026年8月12日)によると、仙台市での夏巡業で、君ケ浜親方の提案を受けて連続50回の腕立て伏せに取り組みました。千代の富士が稽古のあとにベンチプレスを約70回していた話がきっかけだったと同紙は書いています。

大栄翔(2026年8月、仙台市の夏巡業で)

「現役でいる以上は常に上を目指すと決めている」(スポーツ報知 2026年8月12日)

同じ記事で大栄翔は、若いころはできたが最後はきつかった、昔とは体が違う、という趣旨も話しています。32歳で三役に戻った力士が、体の変化を認めたうえで上を目指すと口にしている、という形です。

相撲の特徴|得意技は突き・押し、白星の27%は叩き込み

協会公式の得意技は「突き・押し」で、過去6場所の白星の27%を叩き込みが占めています。

協会公式プロフィールの「決まり手の傾向」は、過去6場所の白星がどの決まり手で決まったかの割合です。

決まり手白星に占める割合
叩き込み27%
押し出し23%
突き落とし16%
その他34%

※出典:日本相撲協会公式 力士プロフィール「決まり手の傾向」(過去6場所の取組結果に基づく算出、令和8年九月場所 十日目時点)

この割合の分母は「過去6場所の白星」です

協会公式のグラフの内訳を足すと、表示されている白星の数と一致します。つまり「叩き込み27%」は、取組全体の27%ではなく、勝った取組の27%が叩き込みだったという意味です。負けた取組の決まり手はこの割合に入っていません。

得意技は突き・押し、白星の最多は叩き込み

過去6場所の白星の最多は叩き込みの27%で、協会公式の得意技「突き・押し」とは一致しません。

なぜ叩き込みが最多なのかは、協会公式の資料に書かれていません。

叩き込みは、相手の肩や背中などを上からはたいて前に落とす技です。叩き込みと突き落としを足すと白星の43%で、押し出しの23%を上回ります。

ただ、これは過去6場所に限った数字です。平幕で7勝8敗が続いた時期と重なっていて、この割合だけで大栄翔の相撲全体を言い表すことはできません。押し出しの定義や勝ち方は押し出しの解説で扱っています。

初優勝の場所は13勝のうち10勝が突き・押し

2021年1月場所は、13勝のうち10勝が突き・押しによる決まり手だったと朝霞市が発表しています。

優勝した場所の白星は、得意技どおりの突き・押しが中心でした。直近6場所は叩き込みと突き落としで白星の43%を占めていて、優勝した場所とは白星の中身が違います。

大栄翔についてよくある質問

大栄翔は「だいえいしょう」と読み、幕内優勝は1回、最高位は関脇で、大関になったことはありません。

Q. 大栄翔の読み方と本名は?

A. 「だいえいしょう はやと」と読みます。本名は高西勇人です(日本相撲協会公式プロフィール)。しこ名は「高西」から「大翔栄」を経て「大栄翔」に変わっていて、協会公式のしこ名履歴に3つとも載っています。過去の成績を調べるときは、どのしこ名で載っていても同じ力士です。

Q. 大栄翔の出身地と出身高校は?

A. 出身地は埼玉県朝霞市です。高校は埼玉栄高校で、同校相撲部の公式サイトが卒業生の一覧に載せています。所属する追手風部屋も埼玉県草加市にあり、2021年1月場所には埼玉県出身の力士として史上初めて幕内最高優勝を果たしました(朝霞市公式)。

Q. 大栄翔の身長と体重は?

A. 協会公式プロフィールでは182.0cm・163.0kgです(令和8年九月場所 十日目時点)。生年月日は1993年(平成5年)11月10日で、2026年9月時点で32歳です。得意技は突き・押しで、協会公式の決まり手の傾向では過去6場所の白星の27%が叩き込みでした。

Q. 大栄翔は幕内で優勝したことがありますか?

A. あります。2021年1月場所に西前頭筆頭で13勝2敗を挙げ、幕内最高優勝を1回果たしています。このほか協会公式には十両優勝・三段目優勝・序ノ口優勝が1回ずつ記録されていますが、これらは幕内の優勝とは別のものです。2023年3月場所は優勝決定戦で霧馬山に敗れました。

Q. 大栄翔は大関になったことがありますか?

A. ありません。協会公式の最高位は関脇です。関脇は14場所務めていて、2023年は直近3場所の合計が大関昇進の目安とされる33勝に2つ届きませんでした。2025年は5場所連続で関脇を務めましたが、7月場所をけがで全休して陥落しています。33勝は慣例の目安で、協会の内規ではありません。

Q. 大栄翔は休場したことがありますか?

A. あります。2025年7月場所を右ふくらはぎのけが(スポーツ報知によると右腓腹筋断裂)で全休し、関脇から陥落しました。これより前には、新型コロナウイルス関連で2022年7月場所を途中から休んでいます。休場した力士の翌場所の番付の扱いは今場所の休場力士一覧と地位別のルールで解説しています。

まとめ|大栄翔は32歳で三役に戻り、もう一度上を目指している

大栄翔は、埼玉県勢で初めて幕内優勝し、けがの陥落から32歳で三役に戻ってきた力士です。

2012年1月場所に初土俵を踏み、2020年1月場所に新三役、2021年1月場所には西前頭筆頭で13勝2敗の初優勝を果たしました。幕内戦歴は493勝429敗17休、殊勲賞5回・技能賞2回・金星6個。関脇を14場所務めながら、2023年は目安の33勝に2勝届かず、2025年は右ふくらはぎのけがで全休して関脇から陥落しています。

平幕で7勝8敗が続いたあと、2026年7月場所の10勝で西小結に戻り、九月場所は九日目を終えて3勝6敗です。本人は「もっともっと上を目指していかないといけない」と話しています。場所中の番付と顔ぶれは最新の番付表から確認できます。

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