大阪場所とは、日本相撲協会が年6回開く本場所のうち、毎年3月に大阪で行われる15日間の場所です。公式には三月場所と呼ばれ、季節から春場所とも呼ばれます。会場はエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で、次の開催は令和9年3月14日から3月28日までです。この記事では、呼び名の関係から会期、会場への行き方、入場券と席の考え方まで、はじめて大阪場所へ足を運ぶ方が迷いやすいところを順に整理します。
※本記事の日程・入場券の情報は、次回開催となる令和9年(2027年)三月場所について日本相撲協会が公表している内容に基づいています。前年(令和8年)の情報ではありません。
📖 この記事でわかること
- 大阪場所・三月場所・春場所が同じ15日間を指すこと
- 次の大阪場所の会期と、十五日間がどう進むか
- エディオンアリーナ大阪の場所と、なんば各駅からの行き方
- 入場券の前売開始日と、席を選ぶときの前提
- 三月が大阪に定着した経緯と「荒れる春場所」という言葉の背景
大阪場所とは?三月場所・春場所と同じ十五日間を指す
大阪場所とは、日本相撲協会が年6回開く本場所のうち、毎年3月に大阪で行われる15日間の場所です。公式の場所名は「三月場所」で、令和9年の場所であれば「令和九年三月場所(大阪)」と表記されます。
呼び方が三つあるのは、指しているものが違うからではなく、どこに着目して呼ぶかが違うだけです。開催月で呼べば三月場所、季節で呼べば春場所、開催地で呼べば大阪場所になります。検索でたどり着いた方がまず確かめたいのはここだと思いますので、先に一覧にしておきます。
| 呼び方 | 何に着目した呼び名か | 位置づけ |
|---|---|---|
| 三月場所 | 開催月 | 日本相撲協会が使う公式の場所名 |
| 春場所 | 季節 | 通称。番組表や報道でも広く使われる |
| 大阪場所 | 開催地 | 通称。地方場所を開催地で呼ぶ言い方 |
同じ数え方は他の場所にもあります。七月場所を名古屋場所、十一月場所を九州場所と呼ぶのと同じ関係です。年6場所がそれぞれどの月にどこで開かれるのかという全体像は「本場所とは?年6場所の名前・月・開催地一覧と巡業との違いを解説」でまとめていますので、6場所の並びから確認したい方はそちらをご覧ください。
Q. 大阪場所と春場所と三月場所は同じものですか?
A. 同じものです。日本相撲協会の公式な場所名が「三月場所」で、季節から「春場所」、開催地から「大阪場所」と呼び分けられているだけで、指しているのは同じ15日間の本場所です。
呼び名が整理できたところで、次に多くの方が知りたい会期に進みます。
次の大阪場所はいつ?令和9年の会期と十五日間の進み方
日本相撲協会が公表している令和九年三月場所(大阪)の会期は、令和9年3月14日(日)から3月28日(日)までの15日間です。会場はエディオンアリーナ大阪です。
本場所は必ず日曜日に始まり、15日目の千秋楽も日曜日に終わります。初日と千秋楽が日曜になるため、週末を挟んで三度、土日の観戦機会があるかたちです。
公式の日程表では、8日目にあたる中日が春分の日、9日目が振替休日と示されています。令和9年の三月場所は、祝日が連なる時期に折り返しを迎える巡り合わせになります。中日は前半戦の勝ち越し・負け越しがおおよそ見えてくる節目でもあり、番付の行方を占ううえで注目される一日です。
十五日間の流れを大づかみにすると、初日で立ち上がり、中日で前半の星勘定が見え、終盤に優勝争いが絞られ、千秋楽で決着するという運びになります。どの日を選ぶかで見えるものが変わるのが本場所の面白さで、初めての方には初日か中日、勝敗の緊張感を味わいたい方には終盤という選び方があります。
6場所すべての日程と会場をまとめて確認したい場合は「大相撲の場所とチケット完全ガイド|2026年6場所の日程・会場・買い方を解説」に一覧があります。大阪以外の予定と見比べたい方はそちらが早いはずです。
Q. 大阪場所は毎年必ず3月ですか?
A. 現在の年6場所制では、三月場所は毎年3月に大阪で開催されています。ただし具体的な会期は年ごとに日本相撲協会が発表しますので、観戦の予定を立てる際は公式の発表をご確認ください。
会期が決まったら、次は会場です。
会場のエディオンアリーナ大阪と、なんばからの行き方
大阪場所の会場は、エディオンアリーナ大阪です。正式名称は「エディオンアリーナ大阪 大阪府立体育会館」で、所在地は〒556-0011 大阪市浪速区難波中3-4-36です。なんばの繁華街のすぐ南側にあたります。
ここで先に押さえておきたいのが、両国国技館との性格の違いです。両国国技館が相撲のために建てられた専用の施設であるのに対し、エディオンアリーナ大阪は相撲以外の競技やイベントにも使われる多目的の体育館です。本場所のたびに土俵を設え、座席を組んで大相撲の会場に仕立てます。そのため座席の配置や見え方は両国とまったく同じにはならず、席種によって土俵との距離感が変わります。東京の会場と比べたい方は「両国国技館へのアクセス完全ガイド|最寄り駅・行き方・入場口を徹底解説」と読み比べると、二つの会場の違いがつかみやすいと思います。
なんばの各駅からの距離
会場公式が示している各駅からの距離は次のとおりです。
| 最寄り駅 | 会場までの距離 |
|---|---|
| 南海 なんば駅(南出口) | 250m |
| 地下鉄各線 なんば駅(5番出口) | 350m |
| 大阪難波駅 | 600m |
| JR なんば駅 | 800m |
同じ「なんば」でも路線によって駅の位置が異なり、会場までの距離は250mから800mまで幅があります。乗ってくる路線によって歩く距離が変わるということですので、どの駅に着くのかを事前に確かめておくと当日が楽になります。もっとも近いのは南海のなんば駅南出口です。
主要駅・空港からの所要時間
遠方から向かう場合の目安も会場公式が示しています。大阪梅田駅(JR・阪神・阪急)から約19分、新幹線の新大阪駅から約23分、関西空港から約50分、大阪空港(伊丹空港)から約42分です。新幹線でも飛行機でも、大阪に着いてしまえば会場までは長い移動になりません。
なお、会場公式のアクセス案内には駐車場についての記載がありません。車での来場を考えている方は、事前に会場や周辺の駐車場情報を各自で確認しておくことをおすすめします。
Q. エディオンアリーナ大阪は両国国技館とどう違いますか?
A. 両国国技館が相撲専用の施設であるのに対し、エディオンアリーナ大阪は他競技やイベントにも使われる多目的の体育館です。本場所ごとに土俵と座席を設えるため、席の配置や土俵の見え方は両国と同じではありません。
会場がわかったところで、入場券の話に移ります。
大阪場所の入場券と席の考え方
令和九年三月場所の前売券は、令和9年2月6日から販売が始まると日本相撲協会が案内しています。会期の約1か月前です。
料金は日本相撲協会の「本場所入場券料金表」で公表されます。協会の案内には「状況により販売しない席種がある場合がございます」との注記が添えられていますので、席種がすべての場所で必ず同じように売り出されるとは限らない点は頭に入れておいてください。
大相撲の座席は、土俵に近いほうから大きく次のように分かれます。
| 席種 | 位置 | おおまかな特徴 |
|---|---|---|
| 溜席(たまりせき) | 土俵のすぐ下 | 最も土俵に近い。飲食や撮影が制限される |
| マス席 | 溜席の外側 | 仕切られた区画に座って観る。複数人向け |
| 椅子席 | その外側・上段 | 椅子に座って観る。ひとりでも入りやすい |
エディオンアリーナ大阪は先に述べたとおり多目的の会場ですので、同じ席種でも両国国技館とは土俵との距離や見上げる角度が変わります。席種ごとの見え方や選び方は「相撲の座席とは?種類・値段・見え方を国技館の座席表でわかりやすく解説」で詳しく扱っていますので、どの席にするか迷っている段階の方はそちらで見え方を確かめてから決めると失敗が少ないはずです。
購入の手順そのものは大阪場所に限った話ではなく、全場所に共通します。申し込みの流れや発売日の追い方は「大相撲チケットの買い方完全ガイド|値段・発売日・席の選び方を徹底解説」にまとめてあります。
ひとつ、必ず守っていただきたいことがあります。入場券の転売は、相撲競技観戦契約約款に基づいて禁止されています。定価以上で売買されているものを見かけても手を出さず、公式の販売経路から入手してください。
Q. 入場券はいつから買えますか?
A. 令和九年三月場所の前売券は令和9年2月6日から販売されると日本相撲協会が案内しています。場所ごとに前売開始日は変わりますので、観戦を予定している場所の公式案内で日付を確認してください。
券が取れたら、当日の過ごし方で迷いやすいところを見ておきましょう。
観戦の前に迷いやすいこと
はじめて本場所に行く方から多いのが、券の取り方より当日の過ごし方の質問です。大阪場所に限らず本場所に共通する部分もありますが、押さえておくと当日の判断が楽になります。
何時に行けばよいか
本場所は朝から取組が始まり、番付の下位から順に進んで、夕方に幕内の取組を迎えます。十両土俵入り、幕内土俵入り、横綱土俵入りと続き、その後に幕内の取組、結びの一番で一日が終わります。番付上位の力士の相撲を見たいのであれば午後から、土俵入りの様式を含めて一日の流れを味わいたいのであれば早い時間からの入場が向いています。
当日券があるかどうか
当日券が用意されるかどうかは場所や日によって異なります。近年は本場所の人気が高く、前売の段階で売り切れる日も出ています。確実に観たい日が決まっているのであれば、前売の開始日に合わせて動くのが安全です。
宿と観戦をまとめたい場合
遠方から向かう方で、宿と入場券を別々に手配するのが煩雑だという場合は、旅行会社が扱う観戦パックという選択肢もあります。仕組みと選び方は「大相撲観戦ツアーとは?旅行会社パックの選び方・申し込み方を徹底解説」で解説しています。会場が難波という繁華街の中にあるぶん、場所中は周辺の宿が埋まりやすい点も考慮に入れてください。
Q. 当日券はありますか?
A. 当日券が用意されるかどうかは場所や日によって異なり、必ずあるとは限りません。近年は前売の段階で完売する日もありますので、観たい日が決まっている場合は前売での入手をおすすめします。
ここまでが観戦の実務です。最後に、大阪場所という一枚がどう生まれたのかを見ておきます。
三月が大阪になった日|大阪場所の歩み
大阪と相撲の縁は古く、江戸期には大坂相撲と呼ばれる興行が独自に営まれていました。現在の三月場所へ直接つながる流れができたのは、戦後のことです。
1951年(昭和26年)9月、難波に設けられた仮設の国技館で大阪場所が催されました。その敷地を活かして翌1952年(昭和27年)に鉄骨製の体育館が竣工し、1953年(昭和28年)の3月場所がここで開かれます。以後、3月は大阪という並びが定着しました。
三月場所が大阪に定まったことで空いた9月は東京開催となり、年4場所興行のかたちが整います。さらに1957年(昭和32年)に十一月場所が九州で、1958年(昭和33年)に七月場所が名古屋で行われるようになり、現在まで続く年6場所制ができあがりました。大阪場所は、いまの一年の枠組みが組み上がっていく過程で、最初に地方へ根を下ろした場所のひとつだったことになります。
会場そのものは、その後も手を入れられてきました。1985年(昭和60年)から施設の老朽化に伴う全面建て替えが行われ、1987年(昭和62年)に現在の大阪府立体育会館が竣工します。2015年(平成27年)9月1日からは愛称としてエディオンアリーナ大阪の名が使われています。名前と建物は変わっても、3月に大阪で土俵が立つという並びは70年以上続いてきました。
「荒れる春場所」と呼ばれてきた背景
大阪場所には「荒れる春場所」という古くからの言い回しがあります。番付上位の力士が思わぬ黒星を重ねたり、優勝争いが下位の力士まで広がったりする展開を指して使われる言葉です。
この言い回しは、力士の取り組む姿勢を軽んじる意味では使われていません。むしろ、この時期の難しさが背景にあると語られてきました。3月は寒さと暖かさが入れ替わる時季で、体調を保つのが難しい時期にあたります。加えて地方場所は東京を離れての生活になり、稽古の環境も宿舎ごとに変わります。番付の面では、初場所からの流れで顔ぶれが動きやすい時期でもあります。そうした条件が重なるところで15日間を戦い抜くのですから、波乱が生まれやすいと言われてきたのも自然なことです。
(編集部注)この言葉が指しているのは、力士が手を抜いた結果ではなく、条件の厳しい時期に全力でぶつかり合った結果として生まれる波乱です。実際、この言い回しは近年では他の場所にも広げて使われることがあり、厳密な統計に裏づけられた法則というより、大相撲を長く見てきた人たちが積み重ねてきた見立てとして受け取るのがよいと思います。
Q. なぜ「荒れる春場所」と言われるのですか?
A. 寒暖差の大きい時季であること、地方場所で生活と稽古の環境が変わること、初場所からの流れで番付の顔ぶれが動きやすいことなどが重なり、波乱が起きやすいと語られてきたためとされます。統計上の法則として確立されたものではありません。
まとめ|大阪場所へ行く前に押さえる三つ
最後に、この記事の要点を三つにまとめます。
第一に、大阪場所・三月場所・春場所は同じ15日間を指す呼び名です。公式の場所名は三月場所で、次の開催は令和9年3月14日から3月28日までです。
第二に、会場のエディオンアリーナ大阪はなんばの南側にあり、南海なんば駅南出口から250m、地下鉄各線なんば駅5番出口から350mです。相撲専用ではない多目的の会場のため、席の見え方は両国国技館と同じではありません。
第三に、前売券の販売は令和9年2月6日から始まります。料金と席種は日本相撲協会の料金表で確認し、転売品には手を出さないでください。
三月に大阪で土俵が立つようになって、70年以上が過ぎました。仮設の国技館から始まり、建物が建て替わり、名前が変わってもなお、春の入口に大阪へ土俵が据えられ、力士たちがそこで15日間を戦い続けています。会場に足を運ばれるときは、その積み重ねの上に今日の一番があることを、どこかに置いていただければと思います。
参考情報
- 日本相撲協会「令和九年三月場所(大阪)入場券情報」 https://www.sumo.or.jp/Admission/isolate/640/
- エディオンアリーナ大阪 大阪府立体育会館「アクセス」 https://www.furitutaiikukaikan.ne.jp/access.php

