2026年名古屋場所で横綱・豊昇龍を破り、大きな注目を集めている力士が伯乃富士(はくのふじ)です。かつて「伯桜鵬(はくおうほう)」の四股名でアマチュア相撲から鮮烈に登場し、「令和の怪物」と呼ばれてきた実力者でもあります。この記事では、伯乃富士とはどんな力士なのか、その出世の歩み・得意な取り口・横綱戦での勝負強さを、日本相撲協会の記録をもとに整理し、あわせて名古屋場所での最新の取組もわかりやすくお伝えします。
📖 この記事でわかること
- 伯乃富士のプロフィールと、旧四股名「伯桜鵬」からの改名の経緯
- 「令和の怪物」と呼ばれる、史上最速級のスピード出世の歩み
- 得意技(突き・押し・左四つ・寄り)と、横綱戦での勝負強さ・金星の記録
- 2026年名古屋場所での最新の取組(豊昇龍戦・大の里戦)
伯乃富士とは?旧四股名「伯桜鵬」の令和の怪物
伯乃富士とは、鳥取県倉吉市出身、伊勢ヶ濱部屋所属の力士で、旧四股名「伯桜鵬」として知られたアマチュア相撲出身の実力者です。2003年生まれの若さながら、幕下付出でのデビューから短期間で関取へ駆け上がり、「令和の怪物」と称されてきました。まずは日本相撲協会の公式記録をもとに、基本のプロフィールを確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名(読み) | 伯乃富士 哲也(はくのふじ てつや) |
| 旧四股名 | 伯桜鵬(はくおうほう)/2026年初場所で改名 |
| 本名 | 落合 哲也 |
| 生年月日 | 2003年8月22日 |
| 出身地 | 鳥取県倉吉市 |
| 所属部屋 | 伊勢ヶ濱部屋(入門時は宮城野部屋、2024年4月に転籍) |
| 身長・体重 | 181.0cm・159.0kg |
| 初土俵 | 2023年1月場所(幕下15枚目格付出) |
| 最高位 | 前頭筆頭 |
| 得意 | 突き・押し・左四つ・寄り |
旧四股名の「伯桜鵬」は、アマチュア時代から角界で広く知られた名前でした。所属は入門時の宮城野部屋から、2024年に伊勢ヶ濱部屋へと移っています。四股名は2026年初場所で「伯乃富士」に改められましたが、その相撲の芯にある果敢な攻めは変わっていません。番付や地位の見方をあらためて知りたい方は、番付とは?相撲の階級・仕組み・見方もあわせてご覧ください。
史上最速級の出世——「令和の怪物」と呼ばれる歩み
伯乃富士が「令和の怪物」と呼ばれる背景には、初土俵からのスピード出世があります。アマチュア相撲での実績を認められて幕下15枚目格付出でデビューすると、そこからわずかな期間で関取の座をつかみました。とりわけ、幕下付出から所要1場所で十両へ昇進した点は、角界でも屈指の速さとして語られています。
| 主な記録・実績 | 内容 |
|---|---|
| デビュー | 2023年1月場所、幕下15枚目格付出。7戦全勝で幕下優勝 |
| スピード昇進 | 幕下付出から所要1場所で十両昇進(史上最速級) |
| 三賞 | 敢闘賞2回・技能賞1回・殊勲賞1回。初土俵から所要4場所で三賞(敢闘賞・技能賞のダブル受賞) |
| 金星 | 通算5個(大の里から3個、豊昇龍から2個) |
華々しいデビューの一方で、これまでには肩の状態などで土俵を離れた時期もありました。相撲は15日間を戦い抜く体力と、番付という厳しい序列のなかで結果を積み上げる競技です。若くして関取となった伯乃富士が、けがと向き合いながら再び上位で戦っている歩みそのものが、注目される理由の一つといえるでしょう。関取の番付や幕内の顔ぶれは、幕内力士一覧でも確認できます。
伯乃富士の強さ——得意技と横綱戦での勝負強さ
伯乃富士の相撲は、日本相撲協会の記録では「突き・押し・左四つ・寄り」を得意とされています。前に出る圧力で相手を押し込む攻めと、左四つに組んでからの寄りの両方を持ち、相手の形に応じて攻め手を変えられるのが持ち味です。土俵際でも簡単に引かず、粘りのなかから逆転の技を繰り出す勝負強さが、上位陣との一番で光ります。
その勝負強さを象徴するのが、横綱との対戦で挙げてきた金星です。金星とは、平幕の力士が横綱を破ることを指し、番付上位の壁を越えた一番として特別に扱われます。伯乃富士はこれまでに横綱・大の里と豊昇龍から金星を積み重ねており、上位陣にとって侮れない存在となっています。金星が場所全体に与える影響については、懸賞金と場所の動きを扱った記事も参考になります。
Q. 金星とは何ですか?
A. 金星とは、平幕(前頭)の力士が本場所で横綱に勝つことをいいます。番付で大きく上位の横綱を破る価値の高い一番とされ、勝った力士には給与に反映される持ち金星が加算されます。横綱の地位については横綱とは?意味・なり方・歴代一覧もご覧ください。
【最新動向】2026年名古屋場所での伯乃富士
2026年の名古屋場所は、7月12日(初日)から7月26日(千秋楽)まで、名古屋のIGアリーナで開催されています。ここでは、伯乃富士が話題を集めた終盤の取組を、日本相撲協会の裁定にもとづいて整理します。
6日目(7月17日)、伯乃富士は横綱・豊昇龍と対戦しました。立合いで両差しをうかがったのち、土俵際で相手の投げに合わせて切り返しを打ち、両者がほぼ同体で土俵に落ちる際どい一番となりました。行司の軍配は当初、横綱・豊昇龍に上がりましたが、物言いがつき、協議の結果は行司軍配差し違え。横綱の体が先に落ちていたと判定され、伯乃富士の勝ちとなりました。この白星で、伯乃富士は通算5個目の金星を挙げています。切り返しとは、差し手を軸に相手の足をすくうように振って倒す技で、土俵際の攻防で決まることが多い技の一つです。
鮮やかな切り返しと際どい判定が重なった一番は、SNS上でも大きな反響を呼び、伯乃富士の攻めの読みの鋭さを評価する声が多く上がりました。続く7日目(7月18日)、伯乃富士は横綱・大の里と対戦しましたが、こちらは寄り切りで敗れ、連日の金星とはなりませんでした。この一番を含め、名古屋場所での伯乃富士の取組は、上位陣を相手にどこまで存在感を示せるかという点で引き続き注目されます。対戦した両横綱の詳細は、豊昇龍智勝・大の里泰輝の各記事でも解説しています。
Q. 「物言い」と「軍配差し違え」とは何ですか?
A. 物言いとは、行司が下した勝敗の判定に対し、土俵下の審判委員が異議を申し立てて協議することです。協議の結果、行司の軍配(判定)が誤っていたと認められた場合を「軍配差し違え」といい、勝ちが相手方に改められます。6日目の豊昇龍戦は、この協議を経て伯乃富士の勝ちが確定しました。
伯乃富士に関するよくある質問
Q. 伯乃富士の読み方は?旧四股名は何ですか?
A. 「はくのふじ」と読みます。旧四股名は「伯桜鵬(はくおうほう)」で、2026年初場所から現在の「伯乃富士」に改名しました。本名は落合哲也です。
Q. なぜ「令和の怪物」と呼ばれるのですか?
A. アマチュア相撲での実績を背景に幕下15枚目格付出でデビューし、幕下付出から所要1場所で十両へ昇進するなど、史上最速級のスピード出世を果たしたことが大きな理由です。初土俵から所要4場所で三賞(敢闘賞・技能賞)を受賞した点も評価されています。
Q. 伯乃富士の所属部屋はどこですか?
A. 現在は伊勢ヶ濱部屋に所属しています。入門時は宮城野部屋でしたが、2024年に伊勢ヶ濱部屋へ転籍しました。
Q. 伯乃富士は横綱から何個の金星を挙げていますか?
A. 通算5個の金星を挙げています(大の里から3個、豊昇龍から2個)。2026年名古屋場所6日目には、豊昇龍を切り返しで破り5個目の金星を記録しました。
まとめ
伯乃富士は、旧四股名「伯桜鵬」として鮮烈に登場し、幕下付出から所要1場所での十両昇進など史上最速級の出世で「令和の怪物」と呼ばれてきた力士です。突き・押しの圧力と左四つからの寄り、そして土俵際の粘りを武器に、横綱から通算5個の金星を積み重ねてきました。2026年名古屋場所では6日目に豊昇龍を切り返しで破って5個目の金星を挙げ、7日目は大の里に寄り切りで敗れています。若くして上位で戦い続ける伯乃富士の相撲は、今後の場所でも注目に値します。最新の番付や取組の見どころは、幕内力士一覧や横綱とは?とあわせて追いかけてみてください。
