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【図解】大相撲夏場所2026——横綱・大関休場で懸賞金が琴櫻に集中、4連敗で平幕に1000万円超が流出

大相撲の懸賞金とは、幕内の取組で勝利した力士が受け取る賞金で、協賛企業が1本7万円を支払う仕組みです。2026年夏場所(5月場所)では、横綱・大関3名が相次いで休場したことにより、懸賞が唯一残った日本人大関・琴櫻に集中する事態が起きました。ところが肝心の琴櫻が8日目終了時点で2勝6敗・4連敗中と大不振に陥り、結びの一番の懸賞40〜50本が連日対戦相手の平幕力士へと渡り続けています。

この記事でわかること

  • 懸賞金の仕組み: 1本7万円の企業負担のうち、力士の手取りは土俵で受け取る現金1万円+口座振込2万円+引退時の納税積立3万円の構成です。
  • 今場所の異変: 東西両横綱と安青錦が休場し、琴櫻1人に懸賞が集中。しかし4連敗で推計1,000万円超(本紙試算)が平幕力士に流出しています。
  • 今後の焦点: 安青錦の全休確定で来場所は大関数が減少する見込みであり、琴櫻の残り7日間の成績が相撲界の番付構成に直結します。

目次

大相撲の懸賞金とはどんな仕組みか

大相撲の懸賞金は、幕内(最高位)の取組に限って認められた制度です。協賛を希望する企業・団体が日本相撲協会に申し込み、1本あたり7万円を支払います。個人名義での申し込みは政治的利用を防ぐために認められておらず、あくまで企業・団体のみが対象です。

懸賞の申込本数は1場所15本(105万円)以上から受け付けており、旗の製作費も別途必要です。今場所は叙々苑、一蘭、ニトリホールディングス、アメリカ大使館(建国250年記念)など新規参入企業が過去最多の30社に上り(※確認中)、総懸賞本数4,241本・総額2億9,687万円に達したとABEMA TIMESが報じています。

力士が受け取る金額の内訳を整理すると、企業側の1本7万円のうち、協会手数料1万円が差し引かれ、力士には6万円分の権利が生じます。このうち土俵で即座に受け取れるのは現金1万円のみで、残り2万円は銀行口座への振り込み、3万円は引退時に一括払いとなる納税充当積立金です。この内訳は2025年夏場所から変更されており、以前は土俵で3万円を現金受け取りする形式でした。盗難リスクへの配慮と担当者の負担軽減が変更の理由とされています。

企業側の基本的な支払い総額は、1日1本×15日間で105万円です。これが複数本になるほど旗が増え、観客やテレビ視聴者への露出が高まる仕組みになっています。

懸賞金の流れを以下の図で確認してください。

企業が 7万円支払い 協会手数料 1万円差引 勝利力士が 6万円受取権 力士の手取り内訳 現金(土俵で即受取) 1万円 口座振込 2万円 納税積立(引退時払) 3万円 合計 6万円

勝利した力士が土俵上で手刀を切りながら受け取るあの封筒には、実は1万円しか入っていません。残りは後日振り込まれる仕組みです。

懸賞金についてよくある疑問を以下でまとめます。

Q. 大相撲の懸賞金は1本いくらで、力士の手取りはいくらですか?

A. 懸賞金は1本7万円です。うち協会手数料が1万円、力士が受け取る6万円のうち土俵では現金1万円のみを受け取り、残り2万円は口座振込、3万円は引退時に支払われる納税積立金となります。(2025年夏場所改定後の内訳)

Q. 懸賞金を提供する企業は誰でも申し込めますか?

A. 企業・団体のみが対象で、個人名義の申し込みは政治的利用防止のため認められていません。最低申込本数は1場所15本(105万円)からで、旗の製作費も別途必要です。

こうした仕組みを踏まえると、懸賞金は単なる賞金ではなく、企業の広告投資として機能していることがわかります。次のセクションでは、今場所この仕組みに何が起きたかを整理します。


2026年夏場所に何が起きたか——横綱・大関3名が相次いで休場

2026年5月場所(夏場所)は、開幕前から異常な状態で幕を開けました。5月8日(初日の2日前)の時点で、西横綱・大の里が左肩痛、カド番中の大関・安青錦が左足首負傷と尾てい骨骨折を理由に休場を発表。さらに5月11日(2日目)には東横綱・豊昇龍が途中休場に踏み切り、東西両横綱が揃って不在になるという事態になりました。

東西両横綱が同時に休場するのは、鶴竜・白鵬の両横綱が揃って休んだ令和3年3月場所(2021年)以来、5年ぶりのことです(※確認中)。加えて安青錦はカド番での全休が確定し、来場所(7月場所)の関脇陥落も決まりました。

これにより、今場所の上位陣で皆勤を続けているのは大関・琴櫻と大関・霧島に絞られました。とりわけ結びの一番(その日の最終取組)に出場する琴櫻の取組に、多くの懸賞が集中する構図が生まれています。

各力士の休場経緯については、以下の記事で詳しく解説しています。

Q. 2026年夏場所で横綱・大関が休場した理由は何ですか?

A. 大の里は左肩痛、安青錦は左足首負傷と尾てい骨骨折による全休、豊昇龍は2日目から途中休場です。東西両横綱が揃って休場するのは令和3年3月場所以来5年ぶりの事態とされています(※確認中)。

上位力士の大量休場が懸賞金の集中という異変を生んだ背景を、次のセクションで詳しく見ていきます。


琴櫻に懸賞が集中した理由——「結びの一番」の特殊構造

大相撲では、その日の最終取組を「結びの一番」と呼び、番付最上位の力士が登場する格の高い取組です。スポンサー企業は注目度が最も高いこの取組に懸賞を集中させる傾向があります。通常は横綱が結びを務めますが、今場所は両横綱が休場しているため、大関・琴櫻が連日結びに登場する形になりました。

その結果、本来なら複数の横綱・大関に分散していた懸賞が、琴櫻の取組のみに集まる構図が固まりました。仕切り中に懸賞旗が土俵を4周するほどの本数が並ぶ光景が連日続き、若手親方筋からも「こんな状況は記憶にない」との声が上がっています。

今場所の状況が過去の類似ケースと何が違うのか、令和3年3月場所(東西両横綱休場の直近例)との比較で確認できます。

比較項目令和3年3月場所(2021年)2026年夏場所(今場所)
休場した上位力士東西両横綱(鶴竜・白鵬)東西両横綱(大の里・豊昇龍)+大関・安青錦
懸賞の受け皿若手大関世代(朝乃山等)が分散して受け取り琴櫻1名に集中(霧島は結びに出場しない日も多い)
集中した力士の成績受け皿となった力士は比較的健闘琴櫻が8日目終了時点で2勝6敗・4連敗中

令和3年の両横綱休場では、懸賞は若手大関世代に分散されたうえ、受け皿となった力士が相応の成績を残しました。今場所は「休場者が多い→集中先が1名になる→その1名が負け続ける」という三重の条件が重なった点が、過去に類例のない異変と言えます。


琴櫻が4連敗で平幕に推計1000万円超を献上——8日目の現状と不調の背景

8日目(5月17日)終了時点で、琴櫻の成績は2勝6敗です。5日目(一山本戦)から8日目(大栄翔戦)まで4連敗を喫しており、その間の取組には毎日40本前後の懸賞が集まっていました。

スポーツ紙の報道によると、5日目に琴櫻を破った一山本は36本(企業拠出額ベースで252万円)の懸賞を獲得。7日目の王鵬戦もSNS上で「分厚すぎる懸賞金」「ほぼ広辞苑」と話題になるほどの本数でした。企業側の支払い額ベースで試算すると、1日40本×7万円=280万円の懸賞が1取組にかかっている計算で、4連敗分の合計は推計1,120万円超に上ります(本紙試算・企業拠出額ベース)。

なぜ琴櫻はこれほどの不調に陥っているのでしょうか。

(編集部分析)元横綱若乃花(花田虎上・相撲解説者)は「少し体を絞った方がいい。自分を追い込むような苦しい稽古をすべき」と苦言を呈しました。また若手親方筋からは「立ち合いが腰高で威力がなく、土俵際の粘りもない」との技術面への指摘が出ています。懸賞旗が4周するプレッシャーが若い挑戦者の闘志に火をつける側面はあるにせよ、根本的な問題は腰の位置と踏ん張る力という技術的な課題にあると見るのが自然です。好調時の琴櫻は低い姿勢からの圧力と土俵際での巻き返しが持ち味でしたが、今場所はその持ち味がまったく出ていない状態が続いています。

懸賞金が集中する「主役」がこれほど負け込む場面は、近年の大相撲興行では記憶にないケースです。

Q. 琴櫻が不調な理由は何ですか?

A. 具体的な負傷情報は発表されていません。解説者からは「立ち合いが腰高で威力がなく、土俵際の粘りもない」との指摘があります。懸賞集中によるプレッシャーも一因として挙げられますが、技術的な課題が根本にあると見られています。

Q. 今場所懸賞金を多く受け取った力士は誰ですか?

A. 8日目終了時点では、琴櫻の4連敗中の対戦相手となった一山本・王鵬・大栄翔らが高額の懸賞を受け取っています。琴櫻は2勝6敗で、対戦相手に推計1,000万円超を献上した計算になります(本紙試算・企業拠出額ベース)。

📌 琴櫻のプロフィール・得意技・これまでの成績を詳しく知りたい方はこちら
→ 琴櫻将傑とは?プロフィール・得意技・成績・横綱昇進の可能性を徹底解説


懸賞提供企業とファンの反応

今場所の状況について、懸賞提供企業にとっては計算外の事態が続いているといえます。アメリカ大使館(建国250年記念)をはじめ新規参入した企業を含む各スポンサーは、看板力士の休場や早期敗退に伴う「懸け替え」や「取りやめ」のリスクを抱えながらも、引き続き提供を継続している模様です。広告効果の観点では、琴櫻戦に集まる大量の懸賞旗はNHKの中継でもアナウンスされるため、出稿企業名の露出機会は確保されています。

ファンの間では、X(旧Twitter)上で「懸賞金も泣いている」「クソ勝負」といった辛辣な声が上がる一方、「王鵬がこんなに稼いでしまっていいのか」「大栄翔にとっては棚ぼた場所」といった対戦相手への驚きと羨望の声も広がっています。

マネーポストWEBの記事はX上で641インプレッションを記録し、「ほぼ広辞苑」という表現がSNS上で広く引用されるなど、今場所の異変は相撲ファン以外にも届きつつあります。


「大関ゼロ」危機と今場所の残り7日間の注目点

安青錦の全休が確定したことで、来場所(7月場所)の大関は琴櫻・霧島の2名体制になることが確実となりました。大関ゼロになるわけではありませんが、もし今後いずれかの大関がカド番に陥り、次の場所で負け越すようなことがあれば、大関が1名のみという戦後最少水準に近い状況になるリスクも否定できません。

残り7日間(9日目〜千秋楽)の主な注目点は3つです。

まず、琴櫻が何勝できるかです。大関陥落のラインは「2場所連続8敗以上」であり、今場所単独では大関陥落はありません。ただし今場所を大きく負け越せば来場所はカド番に追い込まれます。次に、懸賞がどう動くかです。主催者側の管轄外であるため、企業が途中で懸け替えや取りやめを選択するかが注目されます。最後に、平幕・関脇勢の優勝争いです。横綱・大関が手薄なため、例年では考えにくい平幕優勝が現実味を帯びています。

Q. 「大関ゼロ」になる可能性はありますか?

A. 安青錦が全休により来場所は関脇に陥落します。現時点では琴櫻・霧島の2名が大関に残る見込みです。琴櫻が今場所を大きく負け越した場合、来場所はカド番となりますが、即座に大関ゼロになるわけではありません。

今場所の異変は「大関ゼロ」という最悪シナリオを回避できるかどうかを含め、9日目以降も目が離せない展開が続きます。各力士の成績・番付への影響については引き続き追っていきます。


参考情報

  • 日本相撲協会公式サイト|懸賞について:https://www.sumo.or.jp/IrohaOther/kensho/
  • マネーポストWEB(Yahoo!ファイナンス):https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/fb416cb45ed7fa54a11950805a02888b7f36f8fe
  • ABEMA TIMES|琴櫻4連敗報道:https://times.abema.tv/articles/-/10246284
  • 読売新聞オンライン|大の里・安青錦休場報道:https://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/20260508-GYT1T00093/
  • Wikipedia|懸賞(相撲):https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%87%B8%E8%B3%9E_(%E7%9B%B8%E6%92%B2)
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