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朝乃山とは?富山出身・元大関の経歴と現在の番付を徹底解説

朝乃山とは?富山出身・元大関の経歴と現在の番付を徹底解説

朝乃山(あさのやま)は、富山県富山市出身で高砂部屋に所属する幕内力士です。本名は石橋広暉(いしばし ひろき)。三段目付出制度の第1号として初土俵を踏み、わずか3年余りで大関まで駆け上がった実力者ですが、その後は二度の大きな試練を乗り越えて再び幕内へ戻ってきました。この記事では、朝乃山のプロフィールから、スピード出世と幕内優勝、大関昇進、そして出場停止処分と左膝の大けがという二度の転落からの復活、得意技や成績までを、日本相撲協会の公式情報をもとに整理します。

📖 この記事でわかること

  • 朝乃山のプロフィール(出身・部屋・体格・現在の番付)
  • 三段目付出でのデビューから大関昇進までのスピード出世
  • 2019年夏場所の幕内初優勝(富山県出身では103年ぶり)の意味
  • 出場停止処分と左膝の大けが——二度の転落からの復活の歩み
  • 得意技「右四つ・寄り」の取り口と、通算成績・タイトル
目次

朝乃山とは?プロフィールと現在の番付

朝乃山とは、富山県富山市出身・高砂部屋所属の幕内力士で、本名を石橋広暉といいます。近畿大学を経て三段目付出制度の第1号として2016年3月場所で初土俵を踏み、2020年に大関へ昇進しました。得意は右四つからの寄り。2026年7月の名古屋場所では東前頭十枚目の地位にあります。

項目内容
四股名(読み)朝乃山 広暉(あさのやま ひろき)
本名石橋 広暉(いしばし ひろき)
生年月日1994年(平成6年)3月1日
出身地富山県富山市
身長・体重188cm・175kg
所属部屋高砂部屋
初土俵2016年(平成28年)3月場所(三段目付出)
最高位大関
現在の番付東前頭十枚目(2026年7月名古屋場所)
得意技押し・右四つ・寄り(上手投げも得意)

最新の状況(2026年7月22日時点)

2026年7月の名古屋場所は東前頭十枚目。10日目までに8勝2敗とし、勝ち越しを決めています。前の5月場所は左足の負傷で12日目から休場しており、勝ち越しは2場所ぶりです。※場所ごとの詳しい取組結果は、日本相撲協会の公式サイトでご確認ください。

学生相撲の実績を引っ提げて角界入りし、順調に番付を上げて大関にまで昇りつめた朝乃山ですが、その歩みは決して平坦ではありませんでした。以下では、出世の軌跡と二度の試練をたどっていきます。

朝乃山の経歴:三段目付出から大関へ

朝乃山の相撲人生は、アマチュア時代の実績を土台にした「スピード出世」から始まりました。下の図で、初土俵から大関までの歩みを俯瞰します。

図解:朝乃山の出世の歩み(初土俵〜大関)

2016年3月
初土俵(三段目付出)
2017年3月
新十両
2017年9月
新入幕
2019年5月
幕内初優勝
2020年
大関昇進

朝乃山は近畿大学経営学部で相撲部に所属し、全日本選手権でベスト4に入るなどの実績を残しました。この成績が認められ、アマチュアの上位実績者に与えられる「三段目付出」の資格を得ます。しかも、この制度が新設されて最初に適用された第1号が朝乃山でした。2016年3月場所、三段目の位置から初土俵を踏みます。

そこからの出世は着実かつ速いものでした。2017年3月場所で新十両、同年9月場所で新入幕を果たし、幕下以下を含めても数年で関取、そして幕内へと番付を上げていきます。押しと右四つを兼ね備えた正攻法の相撲が、上位でも通用する力になっていきました。

2019年夏場所の幕内初優勝——富山県出身では103年ぶり

朝乃山の名を全国に知らしめたのが、2019年5月場所(夏場所)での幕内初優勝です。前頭筆頭の地位で12勝3敗を挙げ、初の賜杯を抱きました。富山県出身力士の優勝は、大正時代の横綱・太刀山以来103年ぶりという歴史的な快挙でした。三役を経験していない平幕での優勝も、当時としては半世紀以上ぶりの珍しい記録として大きな話題を呼びました。

この優勝をきっかけに朝乃山は三役へ定着し、上位で安定した成績を残すようになります。そして2020年3月場所で11勝を挙げると、場所後の3月25日に大関昇進が正式に決まりました。昇進伝達式では「大関の名に恥じぬよう相撲道に精進します」と口上を述べています。

なお、朝乃山が実際に大関として土俵に上がったのは、番付編成の関係で少し先のことでした。新型コロナウイルスの感染拡大により2020年5月場所(夏場所)が中止となったため、新大関として迎えた最初の本場所は同年7月場所となりました。日本相撲協会の公式記録でも大関昇進は令和2年(2020年)7月場所と記載されています。

Q. 朝乃山が踏んだ「三段目付出」とは何ですか?

A. 三段目付出とは、アマチュア相撲で優れた実績を残した力士に与えられる特例で、序ノ口からではなく三段目の位置から初土俵を踏める制度です。朝乃山は全日本選手権ベスト4などの成績でこの資格を得て、制度の適用第1号として2016年3月場所で初土俵を踏みました。上位実績者が早く関取を目指せる仕組みで、学生相撲出身者の出世の足がかりになっています。

二度の転落からの復活——処分と大けが

大関まで昇りつめた朝乃山ですが、そこから番付を大きく下げる出来事に二度見舞われ、そのたびに幕内へ戻ってきました。番付の推移そのものが、その険しさを最も正確に物語ります。

時期番付・出来事
2020年7月〜大関
2021年6月ガイドライン違反で6場所出場停止の処分。番付は西三段目まで降下
2022年7月西三段目22枚目で復帰
2023年5月一度目の幕内復帰(東前頭14枚目)
2024年7月名古屋場所で左膝を負傷・休場。再び三段目まで降下
2026年1月二度目の幕内復帰(東前頭16枚目)
2026年7月東前頭十枚目

出場停止処分による一度目の転落(2021年)

2021年、朝乃山は日本相撲協会の新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに違反する不適切な行動が発覚し、同年6月に6場所の出場停止と50パーセントの減俸6か月の処分を受けました。この処分により、大関だった番付は場所ごとに大きく下がり、最終的には西三段目22枚目まで降下しました。

大関経験者が三段目まで落ちるのは、番付という秩序の厳しさをそのまま映した出来事でした。朝乃山は2022年7月場所で三段目から再起し、勝ち越しを重ねて番付を上げ、2023年5月場所で幕内へ復帰しました。処分から幕内復帰まで、およそ2年をかけて自らの相撲で番付を戻したことになります。

左膝の大けがによる二度目の転落(2024年)

幕内へ戻った朝乃山を、今度はけがが襲います。2024年7月の名古屋場所4日目、取組で押し倒された際に左膝を負傷しました。日本相撲協会に提出された診断書では、左膝前十字靭帯断裂などで長期の加療を要すると診断され、そのまま休場。7月中に手術を受け、師匠の高砂親方は復帰まで相当の期間を要するとの見通しを示しました。

長期離脱の影響で番付は再び三段目まで下がりましたが、朝乃山は2025年3月場所で三段目を全勝で制するなど、けが明けとは思えない相撲で番付を駆け上がります。幕下を短期間で通過し、2025年秋には十両へ復帰。そして2026年1月の初場所で、9場所ぶりに二度目の幕内復帰を果たしました。処分と大けが、性質の異なる二度の試練から、そのつど土俵に戻ってきた歩みそのものが、朝乃山という力士の芯の強さを表しています。

Q. 朝乃山はなぜ三段目まで落ちたのですか?

A. 大きく番付を下げた理由は二度あります。一度目は2021年、新型コロナウイルス対応のガイドライン違反による6場所の出場停止処分で、大関から西三段目まで降下しました。二度目は2024年7月場所での左膝の大けがによる長期休場で、幕内から再び三段目まで下がりました。いずれもその後、自らの相撲で勝ち越しを重ね、幕内へ復帰しています。

朝乃山の得意技と取り口

朝乃山の相撲は、右差しからの「右四つ・寄り」を軸とした正統派です。下の図で、得意とする形を整理します。

図解:朝乃山の得意な形(右四つ・寄り)

立合いで前へ出る右を差して
四つに組む(右四つ)
まわしを引きつけ
寄り切る
崩れれば
上手投げ

※右四つ=右手を相手の脇の下に差し、左手で上手を取る組み方。

朝乃山の持ち味は、まず前に出る圧力です。立合いから相手を起こし、右を差して自分の形である「右四つ」に組むと、まわしを引きつけてじりじりと寄り切る展開に持ち込みます。体格に恵まれ、組んでからの力が強いため、四つ相撲になれば地力を発揮しやすいタイプです。

寄り切りが決まらず相手が残そうとしたときには、上手を取っての「上手投げ」も持っています。押しの圧力・四つの寄り・投げと、複数の攻め手を状況に応じて使い分けられるのが、上位でも成績を残してきた理由といえます。日本相撲協会の公式プロフィールでも、得意技は「押し・右四つ・寄り」と紹介されています。

Q. 朝乃山の得意な決まり手は何ですか?

A. 最も多いのは、右四つに組んでまわしを引きつけて寄る「寄り切り」です。加えて、前へ出る圧力からの押し出しや、相手が残そうとしたところを崩す上手投げも持ち技です。基本は自分の形である右四つに組むことを狙い、そこから寄りで攻めるのが朝乃山の相撲の型です。

朝乃山の主な成績・記録

ここまでの朝乃山の主な成績とタイトルを、日本相撲協会の公式記録をもとにまとめます。

項目記録
最高位大関
幕内優勝1回(2019年5月場所)
十両優勝1回
三段目優勝2回
三賞殊勲賞2回・敢闘賞3回・技能賞1回
金星1個(2019年9月場所・鶴竜から)
通算成績427勝210敗159休(2026年5月場所終了時点・公式記録)

幕内優勝1回、金星1個という数字に加え、三賞を通算6回受賞している点に、上位での安定した働きが表れています。番付を大きく下げた時期の休場が通算成績の「休」に反映されていますが、三段目・幕下・十両の各段で優勝や好成績を重ねながら幕内へ戻ってきたことも、記録から読み取れます。番付の仕組みそのものについては、大相撲の番付予想のやり方を解説した記事もあわせてご覧ください。

朝乃山に関するよくある質問

Q. 朝乃山は大関に復帰できますか?

A. 大関から陥落した力士が、陥落直後の場所で10勝を挙げれば即座に大関へ戻れる「特例復帰」の対象期間は、朝乃山の場合すでに過ぎています。したがって現在は、他の力士と同じく関脇・小結といった三役の地位で好成績(目安として三役で3場所通算33勝程度)を重ね、あらためて昇進の条件を満たす必要があります。まずは幕内上位、そして三役へ番付を上げていくことが復帰への道になります。

Q. 朝乃山の現在の番付と地位は?

A. 2026年7月の名古屋場所では、東前頭十枚目の地位にあります。2024年の左膝の大けがから三段目まで下がったのち、2026年1月に二度目の幕内復帰を果たし、そこから番付を上げてきました。今場所は10日目までに8勝2敗として勝ち越しを決めています(2026年7月22日時点)。最新の取組結果や成績は、日本相撲協会の公式サイトや本サイトの最新記事でご確認ください。

Q. 朝乃山は結婚していますか?家族は?

A. 公に結婚を発表した事実は確認できず、本人もインタビューなどで独身であると語っています。家族については、父の靖さんが2021年に亡くなったことが報じられています。プライベートに関する情報は公式発表や本人の発言の範囲にとどめ、確かな情報が出た際に更新します。

Q. 朝乃山はどこの部屋・出身ですか?

A. 所属は高砂部屋、出身は富山県富山市です。近畿大学で相撲を学び、三段目付出の第1号として角界入りしました。富山県出身力士として2019年に103年ぶりの幕内優勝を果たしたこともあり、地元・富山では後援会を中心に厚い応援を受けています。

まとめ

朝乃山は、三段目付出の第1号として初土俵を踏み、スピード出世で大関まで昇りつめた実力者です。2019年夏場所には富山県出身として103年ぶりの幕内優勝を果たしました。その後、出場停止処分と左膝の大けがという二度の大きな試練で三段目まで番付を下げながらも、そのたびに自らの相撲で勝ち越しを重ね、幕内へと戻ってきました。得意の右四つ・寄りを軸に、2026年7月の名古屋場所は東前頭十枚目で土俵に立ちます。ほかの力士や相撲の基礎知識については、大相撲の楽しみ方・視聴方法をまとめたガイド番付予想の記事もご覧ください。

大関から三段目、そして再び幕内へ。番付が容赦なく上下するその軌跡には、勝負の厳しさと、それでも土俵に戻ろうとする一人の力士の意志が刻まれています。派手な物語としてではなく、事実として積み重なった番付の数字にこそ、朝乃山の歩みの重みがあります。名古屋の土俵での一番一番を、静かに見守りたいものです。

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