2026年7月20日、大相撲名古屋場所は9日目を迎えました。この日の主役は、番付を駆け上がってきた新小結・義ノ富士。結びの一番で横綱・豊昇龍を破り、初日の大の里戦に続いて今場所2人目の横綱を土俵に沈めました。上位陣に土がつく荒れた展開のなか、優勝争いは8勝1敗で並ぶ3人へと一気に絞り込まれています。
この記事でわかること
- 9日目に何が起きたのか(義ノ富士の2横綱撃破と上位陣の苦戦)
- 2人の横綱を破った新小結・義ノ富士とはどんな力士か
- 豊昇龍・大の里、両横綱の現在地
- 優勝争いの現在地(8勝1敗の3人と、追う大関・霧島)
- 残り6日間、優勝の行方を左右するポイント
【結論】9日目の波乱 — 新小結・義ノ富士が豊昇龍も破り「2横綱撃破」
9日目最大の話題は、結びの一番でした。横綱・豊昇龍が新小結・義ノ富士に敗れ、これで6勝3敗と3敗目。義ノ富士は初日に横綱・大の里を破っており、一場所で2人の横綱を倒す「2横綱撃破」を、三役に上がったばかりの力士が成し遂げた形です。
なお、義ノ富士は今場所を新小結として戦っています。金星は平幕(前頭)の力士が横綱を破ったときに付く星のため、三役である義ノ富士の勝利は正式には金星と呼ばれませんが、番付を上げたばかりの若手が横綱2人を続けざまに破ったインパクトは、それに劣らぬ殊勲と言えます。
もう一人の横綱・大の里はこの日、高安を寄り切って白星を返し、5勝4敗としました。9日目に立て直した点は明るい材料ですが、序盤の出遅れが響き、優勝争いに絡むには黒星が多い状況が続いています。
9日目のポイント
・横綱 豊昇龍が新小結 義ノ富士に敗れ 6勝3敗(3敗目)
・義ノ富士が初日の大の里に続き、今場所2人目の横綱撃破
・横綱 大の里は高安に勝ち 5勝4敗と立て直し
・優勝争いは 安青錦・琴栄峰・獅司 の8勝1敗3人に
豊昇龍を破った一番と、義ノ富士という力士
義ノ富士は熊本県宇土市出身、伊勢ヶ濱部屋の力士で、今場所は新小結として初めて三役の地位で土俵に上がっています。初日に横綱・大の里、9日目に横綱・豊昇龍と、当場所番付に載る2人の横綱いずれからも白星を奪いました。番付を駆け上がってきたばかりの力士が、一場所で横綱2人を破るのは決して当たり前のことではありません。
本人の今場所の星は5勝4敗。優勝争いからは一歩引いた位置にいますが、上位陣にとって「当たれば何が起きるか分からない」存在として、後半戦のカギを握ります。
両横綱の現在地 — 豊昇龍6勝3敗、大の里5勝4敗
今場所を難しくしているのは、二人の横綱がそろって黒星を積み上げていることです。
豊昇龍 — 3敗目で優勝争いから一歩後退
東横綱・豊昇龍は9日目を6勝2敗で迎えましたが、この日の義ノ富士戦に敗れて3敗目。先頭を走る8勝1敗の3人とは2差がつき、優勝争いのうえでは苦しい位置に後退しました。残りの取組で星を伸ばせるか、綱の意地が問われます。
大の里 — 白星を返して5勝4敗
西横綱・大の里はこの日、高安を寄り切って白星を挙げ、5勝4敗としました。連勝で流れを取り戻せれば勝ち越しが見えてきますが、初日に義ノ富士へ黒星を喫した序盤の出遅れが、中盤まで尾を引いた形です。
優勝争いは「8勝1敗の3人」に絞られた
横綱陣が黒星を重ねる一方で、優勝争いは番付の上下を問わず好調な3人がリードしています。
先頭を走る3人 — 安青錦・琴栄峰・獅司
9日目を終えて8勝1敗と星を伸ばしているのが、関脇・安青錦、前頭7枚目・琴栄峰、前頭15枚目・獅司の3人です。安青錦はこの日、若元春を下手ひねりで下し、琴栄峰は竜電を寄り切って白星。三役から平幕まで顔ぶれが幅広く、名古屋場所らしい混戦模様となっています。
安青錦の「大関とり」
なかでも注目は関脇・安青錦です。三役で高い勝ち星を積み重ねれば、大関昇進が視野に入ります。大関昇進の一般的な目安は「三役の地位で直近3場所計33勝前後」とされており、今場所の勝ち星を伸ばすほど、その現実味が増していきます。優勝争いと昇進争いを同時に背負う立場だけに、後半戦の一番一番が重みを増します。
大関・霧島は7勝2敗で追う
先頭を1差で追うのが大関・霧島(7勝2敗)です。今場所は綱取りに挑む場所とも位置づけられていましたが、9日目までに2敗を喫し、今場所での横綱昇進には黄色信号がともりました。まずは優勝争いに食らいつくとともに、残り相撲でどんな内容を見せるかが問われます。
残り6日間、優勝の行方を左右するポイント
名古屋場所は7月26日の千秋楽まで、残り6日間。ここまでの流れを踏まえると、後半戦の焦点は次の3点です。
- 先頭3人の上位戦・直接対決…10日目以降、安青錦・琴栄峰・獅司が横綱・大関ら上位陣と割を組まれるなかで、8勝1敗の星を守り切れるか。優勝争いの分岐点になります。
- 横綱2人の巻き返し…豊昇龍・大の里が残りを勝ち切り、優勝争いに再び顔を出せるか。
- 安青錦の大関とり・霧島の意地…優勝の行方とは別に、番付を動かす一番が続きます。
横綱不在のまま優勝争いが平幕へと流れ込むのか、それとも綱と大関が意地を見せるのか。名古屋場所は後半戦に入って、いよいよ混戦の様相を深めています。
【図解】9日目終了時点の星取り
| 番付 | 力士 | 成績 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 関脇 | 安青錦 | 8勝1敗 | 首位・大関とり |
| 前頭7 | 琴栄峰 | 8勝1敗 | 首位 |
| 前頭15 | 獅司 | 8勝1敗 | 首位 |
| 大関 | 霧島 | 7勝2敗 | 1差で追う |
| 横綱 | 豊昇龍 | 6勝3敗 | 9日目黒星・2差 |
| 横綱 | 大の里 | 5勝4敗 | 9日目白星 |
| 小結 | 義ノ富士 | 5勝4敗 | 2横綱撃破 |
【表】9日目の主な取組結果
| 勝ち力士 | 決まり手 | 負け力士 |
|---|---|---|
| 義ノ富士(小結) | - | 豊昇龍(横綱) |
| 大の里(横綱) | 寄り切り | 高安 |
| 安青錦(関脇) | 下手ひねり | 若元春 |
| 琴栄峰(前頭7) | 寄り切り | 竜電 |
※決まり手が「-」の取組は、本記事執筆時点で決まり手の詳細を確定できなかったため空欄としています。
【表】義ノ富士が破った2人の横綱
| 日 | 相手 | 内容 |
|---|---|---|
| 初日 | 横綱 大の里 | 新小結でいきなり横綱撃破 |
| 9日目 | 横綱 豊昇龍 | 2人目の横綱撃破 |
よくある質問(FAQ)
Q. 名古屋場所9日目、豊昇龍は誰に負けたのですか?
A. 横綱・豊昇龍は新小結の義ノ富士に敗れ、これで6勝3敗となりました。義ノ富士にとっては初日の大の里に続き、今場所2人目の横綱から挙げた白星です。
Q. 「2横綱撃破」とはどういう意味ですか?
A. 義ノ富士が、今場所番付に載る2人の横綱(大の里・豊昇龍)の両方から白星を挙げたことを指します。初日に大の里、9日目に豊昇龍を破りました。なお義ノ富士は小結(三役)のため、これらの勝利は正式には「金星」とは呼ばれませんが、番付を上げたばかりの若手が横綱2人を破ったインパクトは大きなものです。
Q. 現在の優勝争いは誰がリードしていますか?
A. 9日目を終えて8勝1敗で並ぶ、関脇・安青錦、前頭7枚目・琴栄峰、前頭15枚目・獅司の3人が先頭です。1差で大関・霧島(7勝2敗)が追っています。
Q. 名古屋場所の千秋楽はいつですか?
A. 2026年名古屋場所は7月12日が初日、7月26日が千秋楽です。9日目を終えて、優勝争いは残り6日間に持ち越されました。
まとめ
名古屋場所9日目は、新小結・義ノ富士が横綱・豊昇龍を破り、初日の大の里に続く2横綱撃破を達成しました。豊昇龍は6勝3敗、大の里は5勝4敗と両横綱が黒星を重ね、優勝争いは安青錦・琴栄峰・獅司の8勝1敗3人へと絞られています。大関・霧島が1差で追う展開で、横綱不在のまま平幕・三役へと流れ込むのか、綱と大関が意地を見せるのか。残り6日間、名古屋場所は混戦の後半戦に突入します。
