大相撲名古屋場所は2026年7月13日、2日目を迎えました。結びの一番で、新横綱・大の里が東前頭筆頭・藤ノ川に突き落としで敗れ、初日の義ノ富士戦に続いてまさかの連敗。横綱昇進から間もない大の里が、初日・2日目とも黒星でスタートする異例の展開となりました。一方、東横綱・豊昇龍は隆の勝を掬い投げで下して2連勝。綱取りに挑む大関・霧島も王鵬を退けて2連勝と、上位陣で明暗がくっきり分かれた一日です。本記事は2日目の取組結果を一次情報ベースで振り返る「答え合わせ」です。
この記事でわかること
- 名古屋場所2日目・上位陣の全取組結果(星取表つき)
- 大の里が藤ノ川に敗れた一番の中身と、連敗が意味するもの
- 豊昇龍・霧島・琴桜・安青錦ら好調組の動向と綱取りの現状
- 新横綱の序盤2連敗がどれくらい異例か(歴史的な文脈)
- 大の里は立て直せるのか、3日目以降の見どころ
名古屋場所2日目 上位陣の全結果【星取表】
まずは2日目の上位陣の主な結果を一覧で確認します。勝敗・決まり手は日本相撲協会の公式発表および各社報道ベースです。カッコ内は2日目終了時点の成績です。
| 力士(地位) | 勝敗 | 決まり手 | 相手 | 2日目終了 |
|---|---|---|---|---|
| 大の里(横綱) | ● | 突き落とし | 藤ノ川 | 0勝2敗 |
| 豊昇龍(横綱) | ○ | 掬い投げ | 隆の勝 | 2勝0敗 |
| 霧島(大関・綱取り) | ○ | 掬い投げ | 王鵬 | 2勝0敗 |
| 琴桜(大関・カド番) | ○ | 送り出し | 義ノ富士 | 2勝0敗 |
| 安青錦(関脇) | ○ | 寄り切り | 美ノ海 | 2勝0敗 |
横綱で明暗が分かれ、大関・関脇の上位陣がそろって2連勝という、序盤としては珍しい星の並びになりました。以下、注目の一番から順に掘り下げます。
【波乱】横綱・大の里、藤ノ川に敗れ初日から2連敗
2日目の最大のニュースは、やはり結びの一番。新横綱・大の里が東前頭筆頭・藤ノ川に突き落としで敗れ、0勝2敗となりました。横綱の看板を背負う力士が、場所序盤で2日続けて土俵を割る展開は、館内にも大きなどよめきを呼びました。
藤ノ川の勝因と「金星」の価値
前頭筆頭の藤ノ川は、横綱の圧力を恐れず低く鋭く踏み込み、最後は大の里の攻めをしのいで突き落としに仕留めました。前頭筆頭は「三役目前」の最上位に近い平幕であり、ここで横綱を破れば堂々の金星です。単発の勢いではなく、上位に挑む足腰と冷静さを見せた一番で、殊勲・技能といった三賞争いでも名前が挙がりそうな内容でした。上位陣にとっては、今場所の台風の目として警戒すべき存在になったといえます。
大の里の敗因(焦りと横綱の重圧・推測を含む)
敗因は現時点で本人の談話が出そろっておらず、あくまで取組内容からの読み解きになります。初日の黒星を引きずり「早く白星がほしい」という焦りから、立合いで腰が高いまま直線的に前へ出てしまい、藤ノ川の変化と投げに対応しきれなかった――とみられます。本来は圧倒的な出足と体格で押し込むのが大の里の相撲。受けて立つ横綱としての意識が、逆に自分の形を鈍らせている可能性があります。けがの有無など詳細は公式発表を待つ必要があり、断定は避けます。
両横綱の「明暗」と好調の上位陣
大の里の不振と対照的に、もう一人の横綱と大関・関脇陣は堅調です。2日目終了時点の「勢い」を図で整理してから、個別に見ていきます。
好調(2勝0敗)
豊昇龍(横綱)/霧島(大関・綱取り)/琴桜(大関・カド番)/安青錦(関脇)
――上位の主力がそろって連勝スタート。
苦戦(0勝2敗)
大の里(横綱)
――義ノ富士・藤ノ川に連敗し、序盤で早くも土俵際。
豊昇龍は貫禄の2連勝
横綱・豊昇龍は隆の勝を掬い投げで下し、危なげなく2連勝。相手の攻めをしのぎながら最後は自分の形に持ち込む、横綱らしい落ち着いた相撲でした。同じ横綱でありながら、大の里との「精神的な余裕の差」がそのまま星の差に表れた格好です。
綱取り・霧島とカド番・琴桜
綱取りに挑む大関・霧島は、小結・王鵬を掬い投げで退けて2連勝。横綱昇進には一般に「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」が求められるとされ、今場所はハイレベルな優勝が事実上の条件と見られています。大の里が序盤でつまずいたことは、優勝争いの視界という点では霧島に追い風になり得ますが、その分「自分が場所を引っ張らねばならない」というプレッシャーも増す局面です。一方、カド番の琴桜は義ノ富士を送り出しで下して2勝0敗。大関陥落の危機がかかる場所で、まずは白星を重ねて足場を固めました。
関脇・安青錦と義ノ富士の現在地
関脇・安青錦は美ノ海を寄り切りで下して2連勝。上位が崩れる中で堅実な強さを見せ、優勝戦線に踏みとどまっています。初日に大の里から金星を挙げた新小結・義ノ富士は、2日目は琴桜に敗れて1勝1敗。横綱を破った翌日の相撲の難しさに直面した形ですが、上位を脅かす力は十分に示しています。
【データで見る】新横綱の序盤2連敗はどれくらい異例か
横綱が場所序盤から連敗すること自体が珍しく、まして昇進から日の浅い横綱が初日・2日目とも黒星というのは、近年でも記憶にない異例の入り方です。一般的な傾向と大の里の現状を整理します。
| 観点 | 一般的な傾向 | 大の里の現状(2日目終了) |
|---|---|---|
| 序盤の入り方 | 横綱は白星スタートが通例 | 初日・2日目とも黒星(0勝2敗) |
| 連敗の主因 | 故障、または重圧による硬さが多い | 立合いの高さと焦り(推測) |
| 周囲の反応 | 進退や途中休場が取り沙汰されやすい | 現時点は続行、序盤の立て直しが焦点 |
なお、横綱の連敗が進退問題に発展した近年の例としては、稀勢の里が2019年初場所で初日から敗れ、3日目に引退を決断した一件がよく知られます。ただしこれは横綱在位の晩年・引退間際の出来事であり、昇進間もない新横綱の序盤不振とは文脈がまったく異なります。大の里の場合は年齢的にも力士としてこれからの時期であり、「不振」と「進退」を安易に結びつけるのは早計です。あくまで序盤2連敗という事実の重さとして受け止めるべき段階です。
【展望】大の里は立て直せるか、3日目以降の見どころ
ここからは読者の関心が高い「この先どうなるか」を、Q&A形式も交えて整理します。いずれも確定情報ではなく、現時点での見通しである点にご留意ください。
Q. 大の里は連敗を止められる? 途中休場の可能性は?
鍵は気持ちの切り替えと立合いの修正です。本来の出足が戻れば、実力的には十分に白星を重ねられる地力があります。ただし、仮に3日目も落として3連敗となれば、横綱の体面やコンディション管理の観点から、途中休場という選択肢が現実味を帯びる可能性は否定できません。まずは3日目にどんな内容の相撲を取るかが最大の注目点です。
Q. 藤ノ川の金星で優勝争いはどう変わる?
優勝候補の一角である大の里が早々に2敗したことで、優勝ラインはやや下がる可能性があります。中心は2連勝の豊昇龍・霧島・琴桜、そして関脇・安青錦。ここに平幕の伏兵が絡めば、終盤まで混戦のサバイバルレースになりそうです。藤ノ川のように上位を食う若手が増えれば増えるほど、星のつぶし合いが進み、優勝ラインは読みにくくなります。
まとめ
名古屋場所2日目は、新横綱・大の里が藤ノ川に敗れて0勝2敗と、序盤から予想外の苦戦を強いられる一日となりました。対照的に、もう一人の横綱・豊昇龍、綱取りの霧島、カド番の琴桜、関脇・安青錦はそろって2連勝。横綱の明暗と若手の台頭が同時に噴き出し、今場所は序盤からドラマ性の高い展開になっています。大の里が3日目にどう立て直すのか、そして藤ノ川ら伏兵が優勝争いをどこまでかき回すのか。名古屋場所は目が離せない中盤へと向かいます。
※本記事の勝敗・決まり手は日本相撲協会の公式発表および各社報道に基づきます。敗因や展望に関する分析は取組内容からの推測を含み、確定情報ではありません。
