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相撲の構え・ポーズの名前一覧|基本動作の意味と作法をわかりやすく解説

相撲の構え・ポーズの名前一覧|基本動作の意味と作法をわかりやすく解説

相撲の構え・ポーズの名前とは、力士が取組前に行う蹲踞・塵手水・四股・仕切り・立ち合いなどの基本動作の総称で、それぞれに固有の名称と神事としての意味が存在します。

相撲を観戦していると、試合前に力士が行うさまざまなポーズや動作が目に入ります。あのしゃがんだ姿勢、足を踏みおろす動き、両手を広げる所作——これらにはすべて固有の名前と深い意味があります。この記事では、相撲の構え・ポーズの名前を一覧で整理し、それぞれの意味・由来・作法をわかりやすく解説します。

目次

相撲の構え・ポーズには名前がある

相撲の構えやポーズは、単なる競技動作ではありません。古代から続く神事としての礼儀作法に由来するものがほとんどで、力士はそれぞれの動作に込められた意味を理解したうえで土俵に上がります。

日本相撲協会は「相撲基本動作」を公式に制定しており、気鎮めの型・塵手水の型・四股の型・伸脚の型・仕切の型・攻めの型・防ぎの型・四つ身の型・反りの型・土俵入の型という10の型が定められています(日本相撲協会公式サイトより)。力士はこれらを習得することが義務付けられており、相撲の構えや所作はすべてこの基本動作に基づいています。

取組前の基本動作5つと名前

取組が始まるまでの間、力士はいくつかの基本動作を決まった順序で行います。この流れを知っておくだけで、相撲観戦がぐっと楽しくなります。

以下に取組前の基本的な動作の順序と名前を整理します。

蹲踞 そんきょ しゃがんで 敬意を示す 塵手水 ちりちょうず 手を広げて 潔白を示す 四股 しこ 足を踏んで 邪気を払う 仕切り しきり 構えて 呼吸を合わせる 立ち合い たちあい 同時に立って 取組開始! 出典:日本相撲協会公式サイト「相撲基本動作」をもとに作成

蹲踞(そんきょ)——しゃがむ姿勢の意味

蹲踞とは、つま先立ちのまま膝を左右に開いて腰を深く下ろし、上体をまっすぐに保った姿勢のことです。両手は膝の上に軽く置き、顎を引いて背筋を伸ばします。

「相撲座り」と呼ばれることもあり、相手や土俵に敬意を表す意味があります。花道から控えに入るときや、塩をまく前など、取組の随所でこの姿勢が用いられます(笹川スポーツ財団より)。

塵手水(ちりちょうず)——手を広げる所作の意味

塵手水とは、蹲踞の姿勢で揉み手をしてから拍手を一つ打ち、両手を左右に広げて掌を返す一連の動作のことです。「塵を切る」「手水を切る」とも呼ばれます。

もともとは相撲が野外で行われていた名残で、地面の草や露で手を清めたことが由来とされています。現在は「手に何も持っておらず、正々堂々と戦う」という潔白の意思を相手に示す所作として受け継がれています(Wikipedia「塵手水」より)。

四股(しこ)——足を踏みおろすポーズの意味

四股とは、両足を大きく開いて構え、片足を高く上げてから力強く地面を踏みおろす動作のことです。左右交互に行います。

もともと「醜(しこ)」と書いた歴史があり、地中に潜む邪気や悪霊といった醜いものを踏み固め、大地を鎮める神事として生まれました。現代でも足腰の強化・体幹づくりの基本稽古として欠かせない動作であり、力士は稽古で毎日数百回踏むことがあります(日本相撲協会公式サイトより)。

仕切り(しきり)——向かい合う構えの意味

仕切りとは、両力士が土俵中央の仕切り線の前で向かい合い、腰を下ろして両手を仕切り線の近くにつく構えのことです。立ち合いの前に精神を集中させ、呼吸を整えるための動作です。

仕切りの制限時間は幕内4分・十両3分・幕下以下2分と定められています。制限時間内に呼吸が合えば立ち合いに移ります(日本相撲協会公式サイトより)。

立ち合い(たちあい)——取組開始の瞬間

立ち合いとは、仕切りの状態から両力士が同時に立ち上がり、取組を開始する瞬間のことです。両力士が呼吸を合わせて手をついてから立ち上がることが原則とされており、タイミングがずれた場合は「待った」がかかることもあります。

立ち合いの出来がその後の勝負の流れを大きく左右するため、力士にとって最も重要な場面のひとつです。

「辛抱強く持ちこたえる」は相撲用語で何という?

相撲を観戦していると、実況や解説で「よく残した!」「粘りましたね」という言葉を耳にすることがあります。これらは、相手の攻めに対して辛抱強く持ちこたえる様子を表す相撲用語です。

「残る(のこる)」は、土俵際などで相手の攻めに対し、外に出ずに踏みとどまることを指します。「粘る(ねばる)」は、劣勢の状態から驚異的な腰の強さや体勢の粘りを見せて持ちこたえる様子を表します。どちらも「勝ち」ではなく、相手の攻撃を受け流したり吸収したりして生き残る技術を評価する言葉です(編集部調べ)。

土俵際でこれらの動作が成功することを「土俵際の粘り」と呼ぶこともあり、大相撲の醍醐味のひとつとして観客を沸かせます。

取り組みに関する基本用語一覧

取組の場面で使われる主な相撲用語をまとめました。

用語読み方意味
取組とりくみ相撲の試合のこと。「割」とも言い、本場所の取組は「本割」と呼ぶ
物言いものいい審判委員が判定に疑問を持った際に土俵に上がり協議すること。ビデオ判定が併用される
勝ち越しかちこし15日間の本場所で8勝以上を挙げること
負け越しまけこし15日間の本場所で8敗以上を喫すること
不戦勝ふせんしょう対戦相手の休場などで取組不能となった場合に与えられる勝ち星
給金相撲きゅうきんずもう7勝7敗で迎える千秋楽の取組。勝ち越しか負け越しかが決まる重要な一番
金星きんぼし平幕(前頭)の力士が横綱を倒すこと。番付上の特別な評価が与えられる
いなすいなす相手の突進をかわして横か後ろに流す動作。相手の力を利用する技術
残るのこる土俵際などで相手の攻めに対し、辛抱強く踏みとどまること
粘るねばる劣勢の状態から腰の強さで持ちこたえ、逆転を狙う様子

相撲の礼儀作法——土俵の神事としての意味

相撲は古代から神事と深く結びついており、土俵上の礼儀作法にはそれぞれ意味があります。

一礼(いちれい): 力士が花道から土俵に向かう際、また土俵を下りる際に行う一礼。土俵そのものへの敬意を示します。

力水(ちからみず): 直前の取組の勝ち力士から渡される清めの水。口をすすいで身を清める作法で、土俵に上がる前の重要な礼儀です。

塩(しお): 土俵の邪気を払うため、力士が取組前に土俵にまく清め塩。大量にまく力士ほど観客を沸かせることもあり、相撲観戦の楽しみのひとつです。

手刀(てがたな): 懸賞金を受け取る際に行う所作で、右・左・中の順に手刀を切ります。「神様にお供えする」という意味が込められています(日本相撲協会公式サイトより)。

弓取り式(ゆみとりしき): 千秋楽結びの取組の後に行われる儀式。弓を持った力士が土俵上で演技を行い、場所の締めくくりを飾ります。

よくある質問(FAQ)

Q. 相撲のしゃがんだ姿勢の名前は?

蹲踞(そんきょ)と言います。つま先立ちで膝を左右に開いて腰を深く下ろし、上体をまっすぐに保った姿勢です。「相撲座り」とも呼ばれ、相手や土俵への敬意を表す基本姿勢です。

Q. 力士が手を広げる動作の名前は?

塵手水(ちりちょうず)と言います。蹲踞の姿勢で揉み手をして拍手を打ち、両手を広げて掌を返す一連の所作です。「手に武器を持たない」という潔白を示す意味があります。

Q. 相撲で足を踏みおろすポーズの名前は?

四股(しこ)と言います。片足を高く上げて力強く地面を踏みおろす動作で、地中の邪気を払う神事に由来します。足腰強化の基本稽古としても欠かせない動作です。

Q. 相撲で相手の攻撃を辛抱強く持ちこたえることを何という?

「残る(のこる)」または「粘る(ねばる)」と言います。土俵際で踏みとどまることを「残る」、劣勢から腰の強さで持ちこたえることを「粘る」と表現します(編集部調べ)。

Q. 仕切りと立ち合いの違いは?

仕切りは取組開始前に両力士が構えをつくるまでの一連の動作全体を指します。立ち合いは、仕切りの状態から両力士が同時に立ち上がり、取組を開始する瞬間のことです。

Q. 相撲の基本動作は公式に何種類ある?

日本相撲協会が定める「相撲基本動作」は10の型があります。気鎮めの型・塵手水の型・四股の型・伸脚の型・仕切の型・攻めの型・防ぎの型・四つ身の型・反りの型・土俵入の型です(日本相撲協会公式サイトより)。

まとめ

相撲の構え・ポーズには、蹲踞・塵手水・四股・仕切り・立ち合いという固有の名前があり、いずれも古代から続く神事に由来した意味を持ちます。「相撲で相手の攻撃を辛抱強く持ちこたえる」ことは「残る」または「粘る」と表現します。これらの用語を知っておくだけで、大相撲観戦がより深く楽しめます。

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